太陽光発電システム保証期間、寿命、回収期間

太陽光発電システムの保証期間、寿命、回収期間について説明します。

寿命

太陽光発電システムの「寿命」はどれくらいでしょうか。

保証期間


メーカーの保証期間は、次の2つに分類できます。
太陽光モジュールの出力保証10年

太陽光モジュールについては通常の保証ではなく、出力保証という保証になります。これは、10年間はある決められた出力を保証する、という意味です。その保証する出力は、「公称定格出力の90%の90%」、つまり0.9×0.9 = 0.81 ということで、81% ということになります。10年間は定格出力の81%以上を保証する、と言い換えることもできます。


太陽光モジュール以外の保証期間

パワーコンディショナーなどの周辺機器のメーカー保証期間は通常1年です。


期待寿命


どれくらい製品が長持ちするかその期間をを期待寿命といいます。太陽光発電システムには、モーターなどの動く部分が無いため、期待寿命は長いということができます。
太陽光モジュール

太陽電池のタイプにより異なりますが、シリコン系の場合、期待寿命は一般に20~30年と言われています。各メーカーは、加速試験(試験時間を短縮する目的で、基準より厳しい条件で行う試験)により寿命をテストしていますが、詳細は公表されていません。


シャープが最初に設置した灯台用太陽電池(1966年、長崎県尾上島)はまだ動いている、とシャープの副社長が述べたそうです。40数年稼動していることになります。太陽電池が長寿命の証拠です。


太陽電池は今後、原料のシリコンの高騰もあり、薄膜化や別方式太陽電池が続々登場するでしょう。しかし寿命が少し短いものもあるでしょう。「高価格・長寿命」と「中低価格・中短寿命」の2つの流れになると予想されます。


太陽光モジュール以外

パワーコンディショナーの寿命は10年から長くて15年程度です。

維持費

太陽光発電モジュールの期待寿命の20~30年の間に必要となる維持費の中で、最も大きな維持費はパワーコンディショナーです。単なる修理であれば数万円で済みますが、交換になると数十万円かかることを覚悟しなくてはなりません。


しかし、それ以外の大きな維持費はありません。太陽光発電システムは長期に亘ってほとんどメンテナンス無しに運用できる、大変扱いやすいシステム、という事ができます。

元を取るまでの期間(回収期間)

(導入費用 + 維持費 - 補助金) ÷ (1年間の売電価格) を計算すれば、何年で投下した資金を回収できるかが計算できます。しかし売電価格は、現状でも電力会社により異なる上、将来どのように売電価格が変わるか、予想ができません。また太陽光発電システム導入時の補助金も、国の補助金は復活しましたが自治体レベルでは千差万別です。これらの理由により、何年で元がとれるか、明確な数字を申し上げることはできません。


もちろん、この回収期間を短くすることはできます。それは売電価格を上げれば良いのです。そのためには、売電単価が高くなるように電力会社とオール電化契約を結ぶことと、電力使用料金の高価な日中の電力使用をできるだけ控えること、この2つを実行すれば回収期間の短縮は可能です。

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