太陽光発電システムの日本のメーカー

太陽光発電システムのメーカーの特徴、そして今後の動向について説明します。

太陽電池生産シェア

太陽電池生産シェア

この図は「PV News. 2008.3」を基に資源エネルギー庁が作成した、2007年の太陽電池生産シェアです。(図をクリックすると大きな図が別ウィンドウで表示されます。)
日本は世界の約4分の1を生産しています。そしてシャープは世界2位の生産高です。日本でのシェアは、シャープ、京セラ、三洋電機、三菱電機、カネカの順となっています。


シャープ

シリコン多結晶タイプの太陽光発電モジュールを生産しています。さらに、シリコン使用量が少なくて済む薄膜系のモジュール生産工場を建設中で、今後は薄膜系に力を入れてゆくようです。


またシャープのパワーコンディショナーは屋外設置タイプがメインという特徴があります。(もちろん屋内設置タイプもあります。)

京セラ

シリコン多結晶タイプの太陽光発電モジュールです。このタイプの大幅増産を計画中のようです。


京セラの発電モニターには無線タイプがあります。これはパワーコンディショナーに接続された送信機からの無線通信により発電状況を表示するモニターです。またこのモニターにはUSBインターフェースが装備されており、パソコンにデータを取り込むことができます。このモニターのデザインは優れています。現在はこのようなモニターは他社も販売しています。

三洋電機

単結晶シリコンとアモルファスシリコン薄膜とのハイブリッド太陽電池であるHITが大きな特徴です。このHITは温度が上がっても変換効率の低下はわずかなので高温となる夏場でも充分な変換効率が期待できる優れた製品です。また変換効率の高いことも特徴です。


三洋電機はHITのみならず、新日本石油と共同出資会社を設立して薄膜型の生産に参入の予定です。なお三洋電機はパナソニックとの合併が決まりました。パナソニックの資本力・営業力と三洋電機の技術が相まって将来が期待できます。

三菱電機

シリコン多結晶タイプの太陽光発電モジュールです。このタイプの大幅増産を計画中のようです。特徴は、太陽電池セルの大形化に加え、セル間隔を広げる設計で、セル間のバックフィルムから反射する太陽光をより多く取り込めるように工夫していることです。また電極を細くすることで受光面積を増やす方式も開発したとのことです。


モニターは、無線により家庭用テレビに発電状況を表示するユニークな製品もあります。


三菱電機は、他社同様、薄膜系に参入予定です。

カネカ

カネカの「薄膜シリコンハイブリッド太陽電池」は、短波長(青色)に強い「アモルファスシリコン太陽電池」と長波長(赤色)に強い「薄膜多結晶シリコン太陽電池」を接合したものです。発電効率が高く、また高温でも発電効率が落ちにくい特徴があります。

昭和シェル

シリコン系とCIS薄膜太陽電池(銅・インジウム・セレンの化合物による太陽電池)による太陽光モジュールがあります。ただCISモジュールは2009年後半の納品になるとのことです。このタイプの太陽光モジュール生産のために大規模投資をする予定です。

ホンダ

CIGS薄膜太陽電池による太陽光モジュールの販売を2007年6月に開始しました。CIGS薄膜太陽電池は銅・インジウム・ガリウム・セレンの化合物による太陽電池です。数μmの厚さで良いこと、変換効率が高いこと、劣化がないことが特徴で、次世代の太陽電池のひとつと目されています。

今後の動向

このページの最初に述べたとおり、世界における日本の太陽電池シェアは2007年に約4分の1でした。しかし2005年末では日本のシェアは世界の55%でした。日本のシェアは急速に落ちています。世界で急成長しているメーカーは、ドイツのQセルズと中国のサンテックです。シリコンはいま世界的に高騰しています。そしてシリコン原料である珪石の8割を握る中国は、すでに輸出制限をかけていることから、シリコン系太陽電池は今後は中国メーカーが有利でしょう。日本は高変換効率の非シリコン系が生き残る道でしょう。

QLOOK ANALYTICS