2009年の太陽電池の出荷は62.3Kw


2009年の太陽電池の出荷

2010年05月22日

5月22日付けの朝日新聞サイト記事「太陽電池の出荷2.6倍 補助金効果で過去最高 昨年度」から一部を引用する。

2009年度の太陽電池の国内出荷が、前年度の2.6倍にあたる62.3万キロワット(kW)に達した。太陽電池メーカーなどでつくる太陽光発電協会が18日発表した。記録が残る1981年度以降で最高の伸びという。09年1月から補助金制度が復活し、11月からは余剰電力を従来の2倍で買い取る制度が始まったため、需要が急増した。

住宅用が54.3万kWと全体の約9割を占めた。約14万世帯が新たに太陽電池を設置した計算だ。08年度末の設置数は約36万世帯とみられ、09年度だけで過去の全設置量の4割相当が新設されたことになる。設置工事などを含めた市場規模も3900億円と前年度の2.4倍に拡大した。
...
メーカー側には「補助金を背景にした国内市場の伸びは当面続く」(シャープの片山幹雄社長)との見方が広がっており、シャープ、京セラ、三洋など各社が相次いで大規模な増産計画を発表。10年度末の国内メーカーの太陽電池生産能力は、09年度末の1.6倍になる見通しだ。

輸出も前年度比18.3%増の104.5万kWと好調だったが、輸出先の7割を占める欧州で金融危機が表面化しており、需要の多いドイツで電力買い取り価格の引き下げが予定されるなど、先行きには不透明感も広がっている。(C)朝日新聞

この2009年の太陽電池の国内出荷量についてはこのブログの2月13日記事「太陽光発電パネルの2009年出荷は前年の2.1倍」で書いた。そのときの引用記事は"太陽電池"ではなく"太陽電池パネル"とあるが、引用元の太陽光発電協会サイトでは太陽電池だ。その引用記事においては、2009年の太陽電池の国内出荷は出力48万キロワット分、とある。しかし本日の引用記事では、同じ太陽光発電協会の発表で、2009年の太陽電池の国内出荷は出力62.3万キロワットと、数字が3割も増えている。その理由を探るため太陽光発電協会のサイトを見たが不明。旧記事での太陽光発電協会の2月10日発表内容のリンクはあるが、そのリンクは今回記事の国内出荷62.3万キロワットの数字のほうのページになる。前回発表は2月なので、3ヶ月経過して様々な数字が"発掘"された、ということか。私の想像では海外メーカーの出荷量が明らかになったのだろうと想像はしているが、この様な大事な数字がたった3ヶ月で3割も違うのだから、太陽光発電協会はその理由を公表すべきだろう。

さて今回発表の数字については、太陽光発電協会サイトの日本における太陽電池出荷量の推移に詳しい。出荷量変化は推移のグラフがわかりやすい。確かに2009年の国内の太陽光発電出荷量は出力62.3キロワット相当だが、同時期の海外向けの出荷量104.5キロワットという数字も非常に気になる。太陽光発電メーカーにとってメインの市場は海外なのだ。国内の倍近く海外に出荷しているからだ。

もうひとつ、この表では太陽電池のタイプ別出荷量も書かれている。それによれば、2009年度は次のとおりだ。オリジナルの表ではキロワット数なので%に直した。(四捨五入の端数で合計は100%にはならない。)

シリコン単結晶 38%
シリコン多結晶 50%
シリコン薄膜 10%
その他 3%

この表によれば、2009年はシリコン多結晶型が半数だ。今の主流はシリコン多結晶型であることがわかる。そしてシリコン薄膜はまだ10%、その他は3%に過ぎない。私の予想だが、2010年はシリコン薄膜、その他が増え、シリコン単結晶が減り、多結晶はほとんど変わらず、と思うがさてどうなるか。

 
QLOOK ANALYTICS