環境対策の最も優れた大学は愛知教育大


環境対策の最も優れた大学は愛知教育大

2009年12月18日

当ブログの9月16日記事「エコ度の高い大学」で、全国の大学の環境サークル約300団体が加盟する「全国青年環境連盟(エコ・リーグ)」が行った調査を話題にした。この調査は、全国大学が対象で地球温暖化対策が進んでいる「エコ大学」を調べたもの。回答を点数化してランキングを発表している。この調査に対し、点数化のロジック、つまり項目ごとの重みが不明であることを指摘した。今日に話題は、似たような調査についてだ。12月17日付けの毎日新聞中部版記事「愛知教育大:エネルギー使用量など省エネ「日本一」--06、07年度・60大学調査」から引用する。

全国にある教職員数500人以上の国立大学法人60の中で、愛知県刈谷市の愛知教育大(松田正久学長、学生数4320人)が06~07年度などに、単位面積や1人当たりの年間のエネルギー使用量と、温室効果ガス排出総量とも最少だったことが分かった。

60大学の環境状況に対する比較検討結果が出たのは初めてという。8大学の教員ら10人による大学等環境安全協議会プロジェクトが、05~07年度の各大学環境報告書のデータを分析した。

それによると、床面積1平方メートル当たりの年間エネルギー使用量(単位=ギガジュール)は、06年度の最少が愛教大の0・61で、平均は1・82。07年度の最少は愛教大の0・63、平均は1・87だった。

職員、学生など構成員1人当たりの年間エネルギー使用量でも、愛教大は07年度が10・98など05年度から3年連続で最少。いずれも大学平均の5分の1程度だった。

温室効果ガスCO2の年間総排出量も、愛教大は06年度2441トン、07年度2690トンでともに最少。大学平均の06年度2万8638トン、07年度3万1416トンの約11分の1となった。

数値は学部学科の構成や付属病院の有無、自然環境の条件などで変わるが、環境対策によるところも大きいという。松田学長は「省エネタイプの機械設備や太陽光発電、人感センサー対応照明などを積極的に導入したり、CO2を多く出す重油ボイラーの廃止や自転車利用の勧めなど、多様な環境対策を進めてきた。今後も自然環境を生かし、環境重視型のエコキャンパスを目指したい」と話す。(C)毎日新聞

これは、大学等環境安全協議会プロジェクトが、60大学を対象に05~07年度の各大学環境報告書のデータを分析した調査結果だ。調査項目は、「床面積1平方メートル当たりの年間エネルギー使用量職員」、「学生など構成員1人当たりの年間エネルギー使用量」、「温室効果ガスCO2の年間総排出量」の3項目だ。先に紹介した調査と異なり、きちんとした数字に基づく調査なので信頼度は断然上だ。

この調査の結果、群を抜いて優秀な大学は愛知教育大で、すべての項目で1位だった。特に、「学生など構成員1人当たりの年間エネルギー使用量」は全国平均の1/5、「温室効果ガスCO2の年間総排出量」に至っては全国平均の1/11という、驚異的な数値だ。

愛知教育大は教育学部に特化した大学なので、工学部などのある大学よりは結果が上位なのは想像が付く。しかし同じような教育系大学は全国にいくつかあるのに愛知教育大がすべての項目で1位ということは、記事の最後にもあるように、環境対策をきちんとやっている、ということが大きい。同大学が行っている環境対策は、学長によれば次のとおりだ。
・省エネタイプの機械設備の導入
・太陽光発電の導入
・人感センサー対応照明の導入
・CO2を多く出す重油ボイラーの廃止
・自転車利用の勧め
長い期間をかけて教職員・学生の意識改革を行い、これらの対策を実行した結果が出た、ということだろう。ということは、他大学もこれらを実行すれば良い、ということになる。

 
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