東京電力はオール電化の販売休止


「オール電化」は販売休止

2011年04月07日

東京新聞サイトの3月31日記事”「オール電化」販売休止 計画停電で弱点露呈”から。長い記事なので要約部分を引用する。

「エコで経済性に優れている」などの触れ込みで東京電力をはじめとする電力会社が販売に力を入れてきた「オール電化」の商品が、東日本大震災の影響で存続できるかどうかの岐路に立たされている。調理や給湯、冷暖房など全てのエネルギーを電気で賄う「オール電化住宅」は計画停電で不自由な存在に。電力消費量が多いことから、東京電力はオール電化の商品の販売を休止した。

震災後の原発事故で電力供給量が減少し計画停電という事態になってしまった。夏はかなりの電力不足が予想されるため停電は強化されるだろう。この状況で、電気を膨大に消費する「オール電化」が販売休止となった。

一般に、太陽光発電を設置する際はオール電化をセットで導入することが多い。そのほうがエネルギー使用料金が安くなる可能性があるからだ。ただ、私はこの考えに疑問を持っていた。オール電化は深夜電力で給湯設備を動かすため電力料金はそれほど高くならなくて済むが、電力そのものは大量に消費しているのではないか、と思っていたからだ。現在の電力不足という事態で、電力大量消費のオール電化の販売を休止したのも当然だろう。ちなみにオール電化の導入により、電力消費量は原子力発電所2つ分増えた、という記事を読んだ記憶がある。それくらい、オール電化は電力を消費するのだ。

オール電化にはもう一つ、別の問題もあった。それは、エネルギーを電気一つに頼ることの危うさだ。もし電気のほかにガスがあれば、停電中も火は使える。厚手の鍋でご飯を炊けば、電気釜よりは美味しく炊けるかもしれない。オール電化では、停電中はお湯も沸かせないのだ。

私の家は、ガスもある。それも、田舎なのでプロパンだ。話は少しそれるが、今回ほどプロパンで良かったと思ったことはない。地震直後の長時間の停電時にも火が使えたこともあるが、それだけではない。地震後、コンビニやホームセンターからカセットボンベが無くなった。大きな余震に備えて皆、買占めしてしまったのだ。しかし我家はどこ吹く風。家の外には大きなプロパンボンベが2つもあるので、そのガスを使い切ることは数ヶ月かかるだろう。プロパンの家はカセットコンロは不要なのだ。(我家のガスコンロの安全装置は乾電池が電源なので停電とは無関係に火が使える。)

話を戻して、オール電化が販売休止になる話題。それに関連して、こんなニュースもあった。SankeiBizサイトの4月6日記事”「オール電化に対抗不要」 東京ガス344人雇い止め”から。

東京電力が進めていた住宅の「オール電化」に対抗するため、東京ガスの業務委託を受けた会社でガスのPR活動をしていた契約社員と派遣社員計344人が、東日本大震災後に雇い止めを通告されていたことが6日、東京ガスなどへの取材で分かった。

東京ガスは「福島第1原発事故に伴う電力不足が続いており、オール電化に対抗する必要がなくなったと判断、委託を取りやめた」と説明。...

オール電化と闘うガス会社が、自社の勝利が確実となったため、対オール電化戦略のガスPR部隊を解散したため344人もの解雇が発生した、という話題だ。オール電化の休止が、勝ったガス会社側の解雇につながるとは誰も予想できなかったろう。

 
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