再生可能エネルギー発電施設を海底ケーブルで結ぶ


再生可能エネルギー発電施設を海底ケーブルで結ぶ

2010年01月07日

時事通信社サイトの1月6日記事「再生エネルギー網設置へ=北海周辺9カ国、安定供給目指す-独紙」から。

5日付の南ドイツ新聞によると、英仏独など北海周辺の9カ国が再生可能エネルギーの供給安定化に向け、各国の同エネルギー発電施設を高電圧ケーブルで結ぶ方針で一致した。

同紙によると、参加するのは3国のほか、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、デンマーク、ノルウェー、アイルランド。計画では、英国沖とドイツ沖の風力発電施設、ノルウェーの水力発電施設、ベルギーやデンマーク沿岸の潮力発電施設、欧州大陸の風力発電施設や太陽光発電施設を海底ケーブルでつなぐ。

総事業費は300億ユーロ(約4兆円)に達する見込み。10年以内に完成の予定で、9カ国は今秋までに計画を具体化させる。(C)時事通信社

大新聞社の冗長な記事を何回か指摘してきたが、今日の時事通信社の記事は逆に非常にコンパクトで情報が凝縮されている。

さてこれは国境を越えたスマートグリッド、と言えよう。ヨーロッパ9ヶ国が再生エネルギー発電施設を高電圧海底ケーブルで結ぶ、という計画だ。目的は、再生可能エネルギーの安定供給だ。

このような試みは当然ヨーロッパで、その参加9カ国とは、英独仏、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、デンマーク、ノルウェー、アイルランド。

参加施設は、英国沖とドイツ沖の風力発電施設、ノルウェーの水力発電施設、ベルギーやデンマーク沿岸の潮力発電施設、そして欧州大陸の風力発電施設や太陽光発電施設で、これらの電力を海底ケーブルで結ぶ。

この記事を読んで、ベルギーやデンマークでは潮力発電が実用化されていることを初めて知った。このWikipedia記事のとおり、潮位差を利用した発電所で、その潮位差が5~10mの海岸に設置されている。潮位差が10mとは大変な高さだ。この潮力発電はどれも出力が大きく、出力がギガワットのオーダーの発電所もあることに驚かされる。

話を戻し、ヨーロッパはEUという国を超えた枠があるためこのような国境を越えた送電網が可能なのだろう。ここからは技術よりは政治のレベルとなるが、日本・中国・韓国でこのような送電網ができるとこの地域の政治的安定にも繋がる。これは東アジア共同体に結びつく話だが、日本で東アジア共同体というと大東亜共栄圏の復活を目論む右派政治家がZ党に多数いるため、東アジア共同体は迂闊には推進できない話だ。

 
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