カナディアン・ソーラーが福島か宮城に太陽光パネル工場建設の予定


カナディアン・ソーラーが東北に工場

2012年02月27日

朝日新聞サイトの2月23日記事「カナダ太陽電池大手、福島か宮城に新工場を計画」から一部を引用する。

カナダの太陽電池大手「カナディアン・ソーラー」が、福島県か宮城県で、太陽光パネル工場の新設を計画していることがわかった。海外勢が国内に工場を建てるのは初という。

同社の計画では、年内にも着工し、2013年春以降に稼働させる。生産能力は年15万キロワット規模。投資額は数十億円を見込む。

同社はカナダ・オンタリオ州に本社を置く。国内では09年に日本法人を設立し、住宅用の太陽光発電システムを販売してきた。

7月から再生可能エネルギーの全量買い取りが始まるほか、宮城や福島は震災後の特区制度も使い企業誘致に力を入れる。これまで中国の工場から製品を運んできたが、日本で製造しても採算が取れると判断した。これから両県との交渉に入り、立地条件や優遇策もみながら、場所を選ぶ。(C)朝日新聞

カナディアン・ソーラーが福島か宮城に太陽光パネル工場を新設する、という話題だ。カナディアン・ソーラーの太陽電池シェアについて調べてみた。Wikipediaによれば、少々前だが2010年の太陽電池セル生産の上位10社にこのカナディアン・ソーラーは入っていない。しかし環境ビジネスサイトの2010年第1四半期データによれば、同社は世界6位だ。2010年通年では10位には入っていないが、10位以内に入れる能力のある会社、ということがわかる。

そのカナディアン・ソーラーが日本法人を設立したのが2009年で、日本向けの住宅用太陽光発電システムを販売してきた。同社のホームページの製品ページによれば、太陽光パネルは3種類ある。単結晶シリコン型が2種類、多結晶シリコン型が1種類だ。このページを見ると、多結晶も単結晶も変換効率が14~15%と全然変わりないことに驚く。日本の製品と比べると、単結晶の変換効率が低いようだ。また変換効率が低いはずの多結晶タイプの出力が高いのに驚くが、これはパネルの面積が広いためだ。

その同社が日本国内、それも大震災被災地の福島または宮城に太陽光パネル工場を建設するとのこと。日本メーカーは円高で工場をどんどん海外に移転しているのに、海外の会社が日本に工場を建設するのだ。その理由として、今後の日本で太陽光発電システムの大きな需要が見込まれること、中国の工場で生産して日本へ輸出よりは日本に工場を作ったほうが為替変動の影響を受けにくいこと、だろう。また、東北の復興需要も鑑み、東北に工場を作ったほうが輸送のメリットがあること、安い人件費が期待できること、また復興のための企業誘致の優遇が期待できること、等々、いろいろメリットがある、ということだろう。

ただ、放射能数値の高い福島が海外メーカーの工場建設の候補地ということに少々驚く。正確な(つまり国の発表ではない)放射能数値が海外に伝わっていない、ということだろうか。

ともあれ、日本製のカナディアン・ソーラー製品が出回ることで消費者の選択の対象も広がるので、期待しよう。

 
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