中国の風力発電


中国の風力発電

2009年10月25日

このブログの前回10月23日記事「中国の太陽光発電の大幅上方修正」で、中国における太陽光発電量が2020年には予想を大幅に上回る、という話題を書いた。今日はそれに反した見方の記事。中国人民日報の日本語サイト人民網の9月21日記事「中国 2030年までの全電力消費を風力発電で供給可能」から一部を引用する。

中国・清華大学と米国・ハーバード大学の研究者が9月11日に出版された雑誌「サイエンス」に発表した研究結果によると、中国は二酸化炭素排出大国とされているが、風力発電だけで2030年までに消費する全ての電力をまかなうことができるという。2030年の電力消費量は現在の約2倍になる。約50平方キロメートル(米・テキサス州の面積の4分の3に相当)の発電所を建設することにより、中国は電力部門から排出されるほとんど全ての二酸化炭素の削減問題を解決することができる。科学網が19日に伝えた。

気象データおよび、中国エネルギー部門の経済モデルに基づき、研究者は風力発電で毎年24万7000億キロワット時の電力を発電することが可能なことを証明した。これは中国の現在の電力消費量の7倍に相当する。このデータは、中国が最近制定した再生可能エネルギー発展を奨励する法規、および、1キロワット時あたり7.6セントの電気価格が10年内維持できるという仮定に基づいて計算された。これに基づくと、今後20年の投資額は約9千億ドルとなる。

中国が07年に発表した再生可能エネルギー発展計画によると、再生可能エネルギーがエネルギー消費に占める割合は05年は7.5%だったが、2030年には15%に上昇するという。しかし現在、全国の発電量に火力発電所が占める割合は80%、一方風力発電はわずか0.4%となっている。

論文の作者の一人、清華大学の王聿絢・副教授は、「水力発電、太陽光発電、原子力発電など、その他の再生可能エネルギーに比べ、風力発電はコストが低く、技術も成熟しており、さらに安全だ」と述べる。(C)人民網日本語版

この記事の元ネタは、著名な科学雑誌「サイエンス」9月11日号に発表された、中国・清華大学と米国・ハーバード大学の研究結果だ。

それによると、2030年の電力消費量は現在の2倍になるが、約50平方キロメートルの面積に風力発電所を設置すれば、電力必要量のほとんどをそれでまかなう事が出来る、との研究結果だ。もっともこの面積は、米国テキサス州の4分の3という、広大な面積だ。さすがに領土の広い中国ならでは、の話だ。

ちなみにこの記事によると、現在、中国全国の発電量に火力発電所が占める割合は80%、一方風力発電はわずか0.4%とのことだ。現在の中国がいかに化石エネルギーに頼っているかがわかる数値だ。

この論文の執筆者の一人によると、太陽光発電より風力発電の方が優れている決め手は、コストだ。かつ、風力発電が技術的に成熟した技術、ということもある。

今後中国では、再生可能エネルギーとして太陽光発電と風力発電のどちらを積極的に推進するか、せめぎ合いが起きるだろう。私では、世界第一の太陽電池生産国の中国の企業育成のため、結局は太陽光発電が推進されるのではないか、と予想している。

 
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