ソーラーフロンティアはCIS薄膜太陽電池の変換効率17.2%を達成


CIS薄膜太陽電池の変換効率17.2%を達成

2011年04月06日

朝日新聞サイト3月31日の日刊工業新聞記事「ソーラーフロンティア、薄膜太陽電池サブモジュールの変換効率17.2%」から。

ソーラーフロンティア(東京都港区...)は、30センチメートル角のCIS(銅、インジウム、セレン)薄膜太陽電池サブモジュールの開口部面積でエネルギー効率が17・2%(同社測定値)を達成した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究業務を推進した結果、同社が2010年9月に達成した16・3%の世界最高記録を0・9ポイント上回った。詳細は6月に米国で開かれる「第37回米国電気電子学会太陽光発電専門家会議」で報告する予定。

CIS(銅、インジウム、セレン)薄膜太陽電池は、太陽電池のその他の種類中の項「CIGS薄膜太陽電池」中に、次のように書かれている。

銅・インジウム・ガリウム・セレンの化合物による太陽電池です。数μmの厚さで良いこと、変換効率が高いこと、劣化がないことが特徴で、次世代の太陽電池のひとつと目されています。

ガリウムの量は可変で、それが0%のとき、CIS薄膜太陽電池、と称する。この太陽電池の一つの特徴は、薄膜なので資源の有効利用につながることだ。参考書によれば、3kWのCIGS太陽電池を作成する際、変換効率を15%とすると、必要となる原料(Cu,In,Ga,Seの合計)は約256であるのに対し、同じ出力を結晶シリコンで得ようとすると15kgの材料が必要になる、とのことだ。

このCIS/CIGS薄膜太陽電池は、実験室レベルでは変換効率20%が可能、とされてきた。この変換効率は、実際の太陽光発電の製品レベルでは、いままではソーラーフロンティア社の16.3%だったが、このたび、17.2%を達成した、とのこと。これは世界記録であり、米国学会で発表するそうだ。

このCIS薄膜太陽電池は、日本では昭和シェル石油とホンダソルテックが量産化している。今日話題のソーラーフロンティアは、昭和シェル石油グループの会社だ。このCIS薄膜太陽電池については、ソーラーフロンティア社のCISページに詳しく説明されている。それによると、薄膜タイプでは変換効率が最も高いこと、また影の影響を受けにくいこと、光の吸収スペクトル幅の広いことが特徴だ。

なお今回の記録達成については同社ホームページのソーラーフロンティア厚木リサーチセンターにおいて 世界最高の変換効率を達成に書かれている。

これぞ日本のお得意の技術、と思う。もう安いシリコン系の太陽電池製造は中国に任せ、日本はこのような次世代タイプ太陽電池の開発を急ぐべきだろう。

 
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