エコ度の高い大学


エコ度の高い大学

2009年09月16日

9月16日付の毎日新聞サイト記事「エコ大学:岩手とフェリス女学院 334校を初調査 太陽光発電導入など」から一部を引用。

全国の大学の環境サークル約300団体が加盟する「全国青年環境連盟(エコ・リーグ)」は15日、地球温暖化対策が進んでいる「エコ大学」を発表した。国公立の1位は岩手大(盛岡市)、私立の1位はフェリス女学院大(横浜市)だった。

調査は6月、国公立大全校と、私立大学環境保全協議会に加入する私立大の計334校を対象に初めて実施し、有効回答数は107(回答率32%)。二酸化炭素の排出量とエネルギー使用実態▽温暖化対策▽学生の参画や教育--の3分野について、回答を点数化し125点満点でランク付けした。国公立のトップ3は(1)岩手大=107点(2)九州工業大=98点(3)山形大=96点、私立は(1)フェリス女学院大=87点(2)郡山女子大短期大学部=82点(3)成蹊大=80点となった。ワースト3は公表していない。

回答大学の4割が自然エネルギーを活用しており、多くは太陽光発電を導入。約8割が、省エネ照明や教職員・学生への啓発、室温の適正設定などの温暖化対策に取り組んでいた。3割が環境対策について学生の意見を聞く場を設けていたが、学生が環境関連の会議などに参加する際の費用を支援している大学は1割にとどまった。

担当した東京大大学院の小川拓哉さんは「大学は、大きなところでは1万人以上が集まる小さな社会であり、温暖化対策の実験場。積極的な取り組みを通して、環境意識の高い学生を育ててほしい」と話す。回答した大学には個別の点数や順位を「エコ成績表」として通知する一方、事例集などを発行して、いい取り組みは共有してもらうという。【元村有希子】(C)毎日新聞

昨年まで2年くらい、毎日新聞を定期購読していた。それを中止したのは、毎日新聞の論調があまりに権力(自民党)寄りで辟易したからだ。マスコミはいかなる場合も権力に対し批判的でなければならない。それなのに昨年以降、毎日新聞を含む大新聞はあまりに権力の迎合しマスコミとは言えない代物だった。それはさておき、今日の記事を書いた毎日新聞の元村氏は毎日新聞に科学関連のコラムを定期的に書いていたため名前は覚えている。そして彼女の論は一見論理的に書いてあるがよく読むと落とし穴(論理的矛盾)を含む記事も結構あったこともあり、定期購読最後の頃は彼女の書いたコラムは不愉快なので読まなかった。しかし今日の記事は、事実関係を述べただけの記事、という観点からは「合格」。

さて本題。「全国青年環境連盟(エコ・リーグ)」という組織が全国の大学を対象に調査を実施し、地球温暖化対策の度合い(エコ度)の点数を付けた、とのこと。ただ回答のあった大学は107と、多いとは言えないだろう。国立大のトップは岩手大、私立大のトップはフェリス女学院大、との結果だ。

全体の傾向としては、回答大学中の4割が自然エネルギー、主に太陽光発電を利用している、ということが目新しい事実だ。

それにしても、エコ度の点数はどのようなロジックなのだろうか。どのような項目が高得点なのだろうか。得点の重みを変えるとどの程度点数(順位)が変わるのだろうか。これらが私の知りたいことだ。そしてこの記事、それらのことにはほとんど触れていない。数字はいったん公表されると一人歩きする。しかしその元となる点数配分(ロジック)はいい加減であることが多い。そのチェック役が、記者には求められているのだ。やはりこの記事、私の基準では「合格」ではない。

 
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