近未来のエコ船


近未来のエコ船

2009年11月18日

このブログの10月14日記事「日本郵船の太陽光発電搭載船舶」で、日本郵船の太陽光発電システム搭載自動車運搬船のテスト航海について書いた。この太陽光発電システム搭載の船舶はもう実用段階だが、今日の話題はもう少し先の近未来のエコ船について。共同通信のサイト47NEWSの11月18日記事「大型エコ船でCO2削減へ 太陽光や風力利用、大手海運」から一部を引用する。

国際物流の9割以上を担う輸送船の二酸化炭素(CO2)排出量を削減しようと、日本の海運大手が太陽光などの自然エネルギーや燃料電池を活用した地球環境に優しい大型の「エコシップ」の開発を急ピッチで進め、「環境対策」への意欲をアピールしている。

風を推進力に変えるため翼のように伸びた8枚の帆や、甲板を覆う太陽光発電パネル―。社長肝いりで取り組みを始めた日本郵船(東京)は「近未来の省エネ技術を結集させた」コンテナ船の模型を横浜市で公開している。2030年には建造できるという「スーパーエコシップ2030」(全長352メートル)で、従来の大型船とはかけ離れた独創的な外観が特徴だ。

主要動力源には、取り外し可能なコンテナ式の燃料電池を採用。船体重量を約2割減らすなどして、重油のディーゼルエンジンで動く現在の船と比べ、CO2排出量を69%削減できる。

船底の外側に空気を送ることで海水との摩擦抵抗を減らす最先端技術を導入する一方、コンテナ積み降ろしの障害にならないよう太陽光パネルや帆は格納可能とするなど、実用性も重視した設計だ。

ライバルの商船三井(東京)は9月、「船舶維新」をキーワードに、外洋航行中のCO2排出量を5割に減らすなど「環境に配慮した」自動車運搬船のデザインを公表した。太陽光パネルの利用や改良型スクリューの装着が特徴で、港湾内での航行や荷役中には排出ゼロを実現できるという。(C)共同通信

この記事では、やはり日本郵船と、商船三井のエコ船について書かれている。先ず日本郵船が開発中の船は、次の特徴を持つ。
(1)風を推進力に変えるための翼のように伸びた8枚の帆
(2)甲板を覆う太陽光発電パネル
(3)取り外し可能なコンテナ式の燃料電池が主要動力源
(4)船底の外側に空気を送ることで海水との摩擦抵抗を減らす
(5)太陽光パネルや帆は格納可(コンテナ積み降ろしの障害にならないため)
これは凄い技術の結集だ。この共同通信記事を報じた東京新聞サイトにはこの船のデザインが掲載されているが、8枚の帆が独特のデザインで、なんとなく飛び魚を思わせる。

この日本郵船のエコ船は、従来の重油ディーゼルエンジンの船舶に比べ、69%もCO2を削減できるそうだ。

片や商船三井の未来船舶。太陽光パネルの利用や改良型スクリューの装着が特徴で、外洋航行中のCO2排出量を5割減らし、港湾内航行中は排出ゼロ、とのエコ船だ。この船のデザインは上記の共同通信サイトにある。

この話題とは関係ないが面白く思ったことがある。上記共同通信サイトのこの記事中の画像は商船三井の船のデザイン図。上記東京新聞サイトは日本郵船の船のデザイン図。そして、今日夕方配達された東京新聞夕刊中のこの記事中には、日本郵船と商船三井の両方の船のデザイン図が掲載されていた。紙面を購読したほうが情報をたくさん得られる、という作戦なのだろうか。

 
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