宇都宮大学に完成した近未来型農業を目指す太陽光発電設置の実習農場


宇都宮大学の太陽光発電システム設置の実習農場

2010年02月20日

このブログの1月13日記事「太陽光発電とリチウムイオン電池による野菜栽培システム」で、三菱化学の「コンテナ野菜工場」を紹介した。今日の話題はそれに類するもの。共同通信の47NEWSサイト2月18日記事「太陽光発電で食料生産 宇都宮大が初の実習農場」から一部を引用する。

半永久的に利用できるとされる「再生可能エネルギー」を使い、食料を生産しようという宇都宮大農学部の実習農場が18日、宇都宮市内のキャンパスに完成した。

大学によると、太陽光発電で農場内の電気を賄う仕組みで、農村での再生可能エネルギー利用に着目した実習施設は国内初。「近未来型農業」を目指すとしている。

名称は「サステーナブル(持続可能な)ビレッジ」。広さ約800平方メートルで‘日本の農村’をイメージして、講義をする建物は木造。最大10キロワットの発電が可能な太陽光パネルを設置した。

その電力を利用した植物工場では人工照明に発光ダイオード(LED)ランプを使い、ランプの色の組み合わせで、栽培する野菜の栄養価を高める試みをする。ヒートポンプなど省エネ装置を持つイチゴ栽培のビニールハウスも作った。

大学は「将来的には風力発電やバイオマスも取り入れ、農場内での資源循環を目指す」としている。(C)共同通信

宇都宮大学農学部の再生可能エネルギーにより食料を生産する実習農場が完成した、という話題だ。この実習農場に、出力10キロワットの太陽光発電システムを設置。その電力を利用する植物工場では、もちろんLEDランプによる栽培を行う。さすが農学部らしく、ランプの色の組み合わせ、つまり光の波長の特性で野菜の栄養価を高める実験を行うそうだ。

このような実習施設は全国初、とのことだ。

ただ、先のブログで紹介した三菱化学のコンテナ野菜工場にはリチウムイオン電池があり、太陽光発電による電力を蓄電していつでも電力を利用できるようになっている。三菱化学の計画では、将来は太陽光発電のみの稼動を目指しており、完成後は電力網の未整備地区でも野菜栽培が可能になる、とのことだった。今回の宇都宮大学の実習農場ではそのような蓄電池はない。こちらは、電気の無い地域での農業ではなく日本の近未来の農業がターゲット、という大きな違いがある。別の見方をすると、三菱化学は世界戦略で同工場を販売するつもりだろう。片や、大学付属の実習農場なので研究・実習目的だ。この違いのため、この実習農場では蓄電システムを持たないのだろう。

 
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