ホンダが燃料電池車用の家庭向け小型水素ステーションを開発


ホンダが燃料電池車用の家庭向け水素ステーションを開発

2010年02月04日

究極の車は燃料電池車だ。燃料は水素で、それを直接電気に変換して走行する。その燃料電池車が普及するためには、燃料の水素を供給する水素ステーションが全国に展開していなければならない。かつ、家庭にも小型の水素ステーションがあれば燃料電池車の普及にはずみがつく。SankeiBizサイトの1月29日記事「ホンダ、太陽光利用の水素ステーション開発 家庭への普及にらみ小型化」から一部を引用する。

ホンダは28日、太陽光発電を用いた家庭用の次世代型水素ステーションを開発、米国で実証実験を開始したと発表した。ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」に水素を供給するもので、普及をにらみ、家庭向けに開発した。既にあるソーラー水素ステーションを小型化した。

新たな水素ステーションは、太陽光発電で得た電力などで水を電気分解し、水素を製造、燃料電池車に充填(じゅうてん)する仕組み。従来型のステーションは、水素を圧縮するためのコンプレッサーを使用していたが、次世代型では独自の高圧水電解システムを搭載しており、高圧水素タンクが不要になった。これによりサイズは従来型の3分の1と小型化を実現、「家庭用ガレージにも置くことができるサイズ」(ホンダ)という。カリフォルニア州で1年間の実証実験を行う計画で、今後の発売計画は未定。

8時間の水素充填で、日常的に必要となる走行距離約50キロを走行することができる。太陽光発電のみを使用した場合は、水素製造工程や走行時を含め二酸化炭素(CO2)の排出量はゼロになる。太陽光発電で得た電力を電力会社に売却することで、夜間電力を使用することも可能だ。

従来型のステーションでは、5分間の水素充填で430キロを走行することができるが、大型のため主に公共用として使われている。新型ステーションは、家庭用で、従来型の補助的役割と位置づけている。

燃料電池車普及に向けては、水素製造コストやインフラ整備が課題とされている。家庭用水素ステーションの登場で、インフラ整備の環境が一歩前進したといえ、燃料電池車の普及に弾みがつくかもしれない。(C)SankeiBiz

今日の記事のホンダが開発した水素ステーションはまさに家庭用を想定し、今までのものを小型化したものだ。水素は水の電気分解で生成するが、その電力に太陽光発電を使用。また既存タイプには存在したコンプレッサーや高圧水素タンクを無くし、新技術の高圧水電解システムを採用したことで、サイズがいままでのもののなんと1/3になった、とのことだ。まさに家庭のガレージに置けるサイズになった、と言えよう。

また太陽光発電を使用している、ということは余剰電力は売電できる、ということだ。日中は売電し、安い夜間電力で水素を生成、ということも可能な水素ステーションだ。さらに凄いのは、太陽光発電のみで水素を生成した場合には車の走行を含めて二酸化炭素の排出量がゼロになる、という点だ。

さすがに小型というだけあって能力はそれほど高くは無い。8時間の充填で約50Km走行分だ。ちなみに既存タイプは5分間の水素充填で約430Kmを走行可、とのこと。この能力を見ても、家庭で夜間に充填するという補助的使い方がメインの水素ステーションと言える。とはいえ、このような家庭用水素ステーションが普及すれば燃料電池車の普及が促進されることは間違いない。

 
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