景観規制と太陽光発電


景観規制と太陽光発電

2010年01月05日

毎日新聞サイト京都版1月5日記事「未来を築けるか:再生可能エネルギー(その2)太陽光発電 /京都」から一部を引用する。

◆太陽光発電
◇京都市「らしさ」模索

京都議定書採択の地として環境先進地を目指す京都市。だが住宅太陽光発電システムの設置はあまり進んでおらず、07年度から厳しくなった景観規制の影響が指摘される。市は09年度に補助金を増額し、普及を図ろうとしている。

...「景観規制により普及が遅れている面はある」と市地球温暖化対策室は話す。

景観規制区域は市内の9割に及ぶ。歴史的風土特別保存地区や伝統的建造物群保存地区などでは、原則として設置不可。屋根も含めて文化財の扱いで、少しでも異質なものは認められない。美観地区などでは可能だが、屋根材の色彩と調和させる必要がある。地区により濃淡はあるが、規制のない自治体よりも費用と手間がかかるのは確かだ。

同室は「市民や業者からすれば設置許可や届け出などの手続きが面倒で、敬遠する傾向があるかもしれない」と認めながらも、「そんなに難しいことを言っているつもりはない。京都は京都らしく景観とマッチさせながら普及させる。規制緩和ではなく、補助の増額で対応している」との姿勢。最大出力1キロワット当たり4万5000円だった補助金を、09年度から規制区域外で5万円、区域内では8万円に引き上げた。
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◇規制区域で助成増額
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同室は「京都にはやはり京都のアイデンティティーがあり、太陽光なら何でもいいと錦(にしき)の御旗(みはた)にするのはおかしい。京都が京都であり続けるため何を守っていくのかを考えた時に規制は必要」としている。(C)毎日新聞

最近の大新聞の記事はどうも冗長に感じることが多い。この引用記事もそう思う。この記事の要旨は次のとおり。
「京都市は厳しい景観規制のため太陽光発電システム設置が遅れているが、市は補助金増額で設置を推進したい。」
ということだ。

この記事で初めて知ったが、京都市の景観規制区域は市内の9割に及び、そのうちの歴史的風土特別保存地区や伝統的建造物群保存地区などでは原則として太陽光発電システムの設置不可、とのこと。これは大変厳しい。美観地区などでは可能だが屋根材の色彩と調和させる必要がある、ということは余計な費用がかかるということだ。

引用記事最後にある、景観があっての京都市なので太陽光を錦の御旗にしてはならない、という市の考え方は正しいと思う。そして設置可能な地区でも費用が余計にかかるので補助金を増額、という考え方も正しい。規制区域内では1キロワット当たりの補助金額は8万円とのことなので、市町村の補助金としてはAランクだ。しかしこの補助金の2009年度予算は5474万円と若干少ないため、予算をほぼ使い切ったそうだ。恐らく来年度は補助金額は増えないまでも予算額は増えることが期待される。

京都市のこの考え方は、景観を大事にする他の市町村に参考になるだろう。

 
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