日立製作所は安価で倍の寿命のリチウムイオン電池を開発


安価で倍の寿命のリチウムイオン電池

2010年04月07日

朝日新聞サイトの4月5日記事「リチウムイオン電池寿命、倍の10年に 日立が開発」から。

日立製作所は5日、安価なマンガンを電極に使ったリチウムイオン電池の寿命を、10年以上へと、従来の倍に延ばす技術を開発したと発表した。風力発電や太陽光発電の設備や建設機械向けを想定した技術という。

プラス極に使うマンガンの一部をほかの元素に置き換え、達成した。

リチウムイオン電池の性能は、電極の素材に大きく左右される。携帯電話やパソコンでは、高価ながらコバルトが主流となっている。これを資源が豊富で安いマンガンに置き換えられれば、電池の値段を下げられるため、各社が開発競争を続けている。(C)朝日新聞

記事を要約すると、安価なマンガンを電極に使い寿命を倍に延ばしたリチウムイオン電池の開発に日立製作所が成功した、ということだ。非常に短い記事だが太陽光発電の将来に大きな意味を持つ内容だ。

太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーによる発電は発電電力が一定にならない欠点がある。それを補う技術がスマートグリッドで、コンピュータ制御で電力をやり繰りする技術だ。そしてスマートグリッドの発展系が、地区や家庭ごとに蓄電池を持つ仕組みだ。太陽光発電の余剰電力はすべて電力網には流さずまずその蓄電池に溜める。それを、電力不足時に近隣でやり繰りするために使用するのだ。電力網全体で電力をやり繰りするのではなく、近隣単位でコンピュータ制御で電力をまずやり繰りし、それでも不足時は遠くの電力網からやり取りする、という技術だ。この技術に必要な構成要素が、安価で高性能な蓄電池だ。今回のマンガン電極で寿命の長いリチウムイオン電池はその条件を満たしている。このような製品が続々開発されることが予想される。そうなると、近隣などの小さな単位で電力をやり取りする技術がかなり現実味を帯びてくる。

 
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