三菱電機の発電効率に優れた新しい多結晶系と薄膜系の太陽電池


三菱電機の発電効率に優れた新しい太陽電池

2010年02月21日

SankeiBizサイトの2月17日記事「三菱電機、太陽電池開発 多結晶で世界最高の発電効率」から一部を引用する。

三菱電機は16日、太陽光を電気に変える効率が19.3%と高く、主流の結晶系のうち「多結晶」と呼ばれるタイプとして、世界最高の太陽電池を開発したと発表した。これまでの最高記録だった同社の19.1%よりも0.2ポイント効率を高めた。住宅用太陽光発電システムなどへの採用に向け、早期の量産化を目指す。同時に発電効率は結晶系に劣るが、原材料となるシリコンの使用量を大幅に削減できる「薄膜系」の開発にも同社として初めて成功し、品ぞろえを拡充することで太陽電池事業を強化しシャープなど上位メーカーを追い上げる。

多結晶系は、電気抵抗を低減できる浄化処理などを活用し、シリコン層内の電気の流れをスムーズにする形成技術を開発した。新技術は増産などのタイミングで量産ラインに順次導入を図り、販売用商品の性能向上に結びつける計画だ。

一方、今回初めて開発した薄膜系は、原材料となるシリコンが結晶系に比べて使用量が100分の1程度で済むともいわれ、低価格化が期待されている。発電効率は14.8%と業界トップクラスの発電効率を実現した。

三菱電機が発電効率の高さをアピールするのは、技術力を背景に販売拡大につなげるのが狙いだ。同社は、太陽電池メーカーとしては国内シェア4位。シャープ、京セラ、三洋電機の上位3社との差は大きく、技術を誇示して存在感を高める必要がある。

だが、薄膜系では国内首位のシャープがすでに量産を始めているほか、結晶系でも異なる方式で国内3位の三洋電機が20%超の発電効率を持つ太陽電池を製品化している。三菱電機は、急成長の需要を早期に取り込むために実用化に向けた取り組みを加速させることが不可欠だ。(C)SankeiBiz

三菱電機の最新太陽電池の話題だ。まず多結晶系の太陽電池では、発電効率が19.3%と世界最高だ。多結晶は高価な単結晶シリコンより安価ではあるが発電効率が少々低かった。この19.3%という数字は単結晶レベルだろうなんと多結晶シリコンタイプで実現した。三菱電機はこの太陽電池の量産化を急ぐ、とのことだ。

もうひとつは薄膜系太陽電池だ。世の流れは、高価なシリコンの使用量が少なくて済む薄膜系に移行しつつある。シリコンの使用量は結晶系の1/100で済む。しかし発電効率の低いことが欠点だ。薄膜系太陽電池は結晶系よりは安いが効率が低いことから、設置面積の広い場所への設置時によく使用される。三菱電機のこの薄膜系太陽電池は効率が14.8%と、トップクラスの効率だ。

と三菱電機はこの2つの新太陽電池により開発力の優秀さをPRできているが、SankeiBizの分析によれば前途は楽観できない。「薄膜系では国内首位のシャープがすでに量産を始めているほか、結晶系でも異なる方式で国内3位の三洋電機が20%超の発電効率を持つ太陽電池を製品化している」からだ。これを考えると、三菱電機は多結晶系は中国の台頭もあって厳しいこともあり、薄膜系を追求すべきではないだろうか。

 
QLOOK ANALYTICS