NTTドコモの、MPPTの付いた太陽電池を備えた携帯用充電器


MPPTの付いた太陽電池を備えた携帯用充電器

2010年06月02日

少し前になるが、朝日新聞サイトの5月17日付、日刊工業新聞記事「ドコモ、携帯用ソーラー充電器を開発」から。

NTTドコモは太陽光を利用する携帯電話向けの充電器「ecoソーラーパネル01」を開発した。快晴下であれば、4―5時間でフル充電にできる。全国のドコモ取扱店で7―8月に発売予定。価格は未定。電源を得られない屋外で携帯を充電できる利便性のほか、環境配慮性も訴え拡販を図る。

太陽電池から効率よく電力を取り出す「MPPT」技術を採用した。サイズは縦186ミリ×横103ミリ×厚さ17ミリメートル。30分の充電で30分以上の連続通話が可能な発電力を実現した。同社の第3世代携帯電話「FOMA」の端末に対応する。 (C)日刊工業新聞社

NTTドコモが、太陽電池を装備した携帯電話機用の充電器を開発した、というニュースだ。快晴の太陽光であれば4、5時間でフル充電可能で、また30分の充電で30分以上の連続通話が可能、という性能だ。

このような太陽電池を備えた携帯用充電器は既に各社から発売されているが、このNTTドコモの製品の特徴は、「MPPT」だ。引用記事によれば、MPPTとは太陽電池から効率よく電力を取り出す技術、とのこと。さてMPPTとは何だろうか。

MPPTは「最大電力点追従装置(Maximum Power Point Tracker, MPPT)」のことで、Wikipediaによれば「日射量や負荷にかかわらず、太陽電池側からみた負荷を常に最適に保つ」装置、とのことだ。これだけでは何のことかわからない。さらに調べると、このMPPTのしくみの解説がわかりやすい。さらに簡単に説明すると、MPPTとは次のしくみだ。

太陽電池の出力は、日照が一定であっても最大出力が得られるわけではない。接続された機器の電圧により、出力は高低する。太陽電池には発電電力が最大になるような電圧がある。接続された機器がその電圧なら最大の出力が得られるが、そのようなことは稀だ。またその発電電力が最大になるような電圧も、日照により値が変わる。そこで、太陽電池と接続機器の間に、太陽電池が最大の電力を発生するように電圧を調整する機器を挿入すると良い。その装置がMPPTだ。
一般の住居用の太陽光発電設備であれば、MPPTの機能はパワーコンディショナーが持っているのが普通だ。

ということで、太陽電池の面積が小さい携帯用充電器にMPPTを備えることで、より多くの電力が得られるのが今回の携帯用充電器だ。

目的は異なるがMPPT単体装置が一般向けに販売されておりそれは数万円する。その機能を小さな携帯用充電器に入れたのだから、これは携帯屋でないと開発できない代物かもしれない。

 
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