水田の揚水用の太陽光発電設備


水田の太陽光発電

2010年05月06日

今日の話題は農業に太陽光発電を利用する話だ。毎日新聞宮城版サイトの5月2日記事「ソーラー発電装置:登米の田んぼに千葉さん、地下水くみ上げ /宮城」から一部を引用する。

大崎市田尻の有機米栽培農家、千葉孝志さん(61)は、登米市米山町にある所有田1・2ヘクタールに地下水をくみ上げる動力源として太陽光(ソーラー)発電装置を設置し、20日からの田植え時から稼働させる。地球温暖化防止のため農業現場での化石燃料の使用をできるだけ抑えるのが目的。
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千葉さんは米山町の所有田で11月下旬から、冬も水を張り水鳥との共生を図る「ふゆみずたんぼ」を実施する計画を立てている。同時に、一冬で600リットル前後の軽油を費消する動力機での揚水をやめるのを目的に太陽光発電を導入した。千葉さんは十数年にわたり環境保全型農業を営んでおり、「個別農家も地球環境を守る視点を持つ必要がある」との発想からだ。

装置は出力1・5キロワットのソーラーパネル、蓄電池、モーター、エアコンプレッサーなどで構成。エアコンプレッサーの圧力を使って掘り抜いた地下水をくみ上げる。稼働テストでは一晩で広い水田に満々と水を張る能力を実証した。

装置一式の費用は120万円だが、千葉さんの理念に共鳴したソーラーシステム会社や、千葉さんの有機米を扱う「大地を守る会」(本部・東京都)などの機材提供や資金協力で比較的円滑に導入にこぎつけた。11月のふゆみずたんぼの実施を待たず、田植え時に本稼働させる予定だ。(C)毎日新聞

宮城県登米市の1.2ヘクタールの水田に太陽光発電設備が設置された。水田に太陽光発電設備を導入する事例は全国では数例で、東北地方は初めての事例とのこと。

この太陽光発電による電力の使用目的は地下水の汲み上げだ。太陽光発電の出力は1.5キロワットで、蓄電池も装備する。他に水の汲み上げ用のモーター、コンプレッサーなどの機器も装備している。

出力1.5キロワットはそれほど大きな規模ではないが、稼動テストでは一晩で水田に水を張ることができたそうなので、このような単一の目的には充分な出力なのだろう。また天候により揚水能力が変化しては困るので、このシステムには蓄電池は必須だ。

この水田の太陽光発電システムは田植え時から本格稼動するそうなので、もうすぐの稼動だろう。なおこの水田は11月からは「ふゆみずたんぼ」となるそうだ。この「ふゆみずたんぼ」は冬も水を張り鳥との共生を図る水田だ。いままでこの水田は一冬で水の汲み上げに600リットルの軽油を使用していたがこの太陽光発電でそれが不要になる。「ふゆみずたんぼ」という概念は初めて知ったが、鳥と人間の共生には良いアイデアと思う。

 
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