パワーコンディショナーメーカーが海外で増産


パワーコンディショナーメーカーが海外で増産

2009年11月19日

日本のパワーコンディショナーメーカーが増産体制のためタイに生産移管の予定。太陽電池メーカーへのOEMで国内住宅向けパワーコンディショナーの約50%を占めると見られる田淵電機の話題だ。朝日新聞サイトの日刊工業新聞11月19日記事「田淵電機、パワコン部品をタイに生産移管」から。

田淵電機は太陽光発電用パワーコンディショナーに搭載する部品の一部を海外移管する。12月に子会社のタイ国田淵電機(チャチェンサオ県)に各種パワコンに使用する標準ユニットの半自動生産ラインを立ち上げる。日本国内の太陽光発電市場は政府による補助金復活や余剰電力の買い取り価格を倍増する施策の効果で、パワコン需要が急増。国内市場拡大に加え、今後の海外市場参入をにらみ、海外生産体制の構築を進める。

田淵電機がパワコンの部品を海外生産するのは初めて。同社は国内の住宅向けで培ったノウハウを生かして、産業向けパワコンなどを2010年に海外販売する計画で、量産対応とパワコン本体の海外生産を視野に、部品の海外移管を決めた。

パワコン生産拠点の田淵電子工業(栃木県大田原市)に約1億円を投じ7月に生産ラインを増設したばかりだが、8月から前年同期に比べ生産量が倍増しておりもう一段の能力増強が必要になっている。標準ユニットのタイでの生産を順次拡大して生産量を確保する。

タイ拠点では4月に「R&Dセンター」のタイ分室を設置してパワコン設計者7人を配置するなど、将来を見据えて拠点を拡充している。産業向けなど海外市場へは海外拠点での生産を考えており、体制強化を急ぐ。
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結晶型や薄膜型太陽電池のほか、風力や燃料電池にも対応する特徴を生かし、事業拡大を目指す。 (C)日刊工業新聞社、朝日新聞

太陽光発電用パワーコンディショナーの需要が高まった引き金は、今年初頭からの国の補助金(太陽光発電設置補助金)復活と、11月からの倍の価格での余剰電力買取だ。また、政府は余剰ではなく全量買取の方向で動いているため、今後もますます太陽光発電の新規設置が加速される見通しだ。かつ、このブログでも少し前に書いたが、ヨーロッパでも太陽光発電の需要は回復している。

そうなると、太陽光発電の主要モジュールであるパワーコンディショナー需要も高まっており、今後益々需要が高まる見通しだ。国内パワーコンディショナーのとっぷメーカーの田淵電機は、この7月に生産ラインを増設し、8月の前年同月比で約2倍の生産量にアップしたにもかかわらず、更なる増産が必要になった。そこで同社は、この状況に今後の海外市場参入の目論見もあり、初めての海外拠点でのパワーコンディショナー生産に踏み切った、とのことだ。

パワーコンディショナーという太陽光発電システムの周辺機器ではメインとなる機器がこの好況なので、他の周辺機器も同様と考えられる。

 
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