パナソニックは三洋電機を来月中旬子会社化の見通し


パナソニックは三洋電機を来月中旬子会社化の見通し

2009年11月09日

時事通信社サイトの11月4日記事「三洋電機を来月子会社化=パナソニック、5日にTOB開始」から。

パナソニックは4日、三洋電機のTOB(株式公開買い付け)を5日から12月7日まで実施すると発表した。TOB成立は確実で、パナソニックは12月中旬に三洋を子会社化する。同社が得意とする太陽電池や充電池事業を取り込み、国際競争力を引き上げたい考え。両社の2010年3月期連結の売上高見通しを単純合計すると8兆6600億円となり、電機最大手の日立製作所に匹敵する国内最大級の巨大メーカーが誕生する。

大手電機の経営統合は国内初。三洋の株式上場とブランドは当面維持する。

買い付け価格は普通株1株当たり131円。議決権のある発行済み株式の50%超の応募があればTOBは成立する。買収費用は少なくとも約4000億円。三洋も4日、TOBに賛同すると表明した。

買い付け価格は4日終値(216円)を大きく下回るため、一般株主の応募はほとんどないとみられる。しかし、三洋の大株主である三井住友銀行、大和証券SMBCグループ、米ゴールドマン・サックスグループの金融3社は既に、計約70%保有する発行済み株式のうち50.1%を売却する契約をパナソニックと結んでおり、TOB成立は確実。(C)時事通信社

パナソニックは三洋電機のTOB(株式公開買い付け)を5日に開始した。TOB成立は確実で、パナソニックは三洋電機を12月中旬に子会社化する、とのことだ。

三洋電機といえば太陽電池では単結晶シリコンとアモルファスシリコン薄膜とのハイブリッド太陽電池であるHIT太陽電池が同社のお家芸。そもそも変換効率が高い上に高温でも変換効率がそれほど落ちないことが特徴の優れた太陽電池だ。太陽電池のみならず、三洋電機は技術力のウリがあり、リチウムイオン電池は世界シェア約3割で首位、とのことだ。

一方、パナソニックには太陽電池の実績はほとんどない。そもそもパナソニックは社風として、積極的な先端技術投資を避ける風潮があった。他社が成功してから追随し資本力で圧倒する、というのが典型的やりかたで、元の社名の松下電器にちなんで「マネシタ」などと揶揄されたものだ。

しかしパナソニックは大量生産で物を安く作る技術は超一流、そこに三洋電機の技術が結びつくと、大躍進の可能性はある。ただ、パナソニックと三洋はもとは「身内」の会社。三洋電機創設者の井植氏は松下幸之助氏の義弟なのだ。元「身内」同士の合体、意外とギクシャクするかもしれない。

とはいえ、三洋電機の太陽電池がますます発展する可能性は高まった、といえる。

 
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