パナソニックの三洋電機TOB成立


パナソニックの三洋電機TOB成立

2009年12月11日

このブログの11月9日記事「パナソニックは三洋電機を来月中旬子会社化の見通し」で書いたが、パナソニックは三洋電機のTOB(株式公開買い付け)を11月5日から開始した。そして昨日、12月10日終了しTOBは成立した。毎日新聞サイトの12月10日記事「ナソニック:三洋へのTOB成立 買収総額4037億円」から一部を引用する。

パナソニックは10日、三洋電機に対する株式の公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。三洋株の議決権ベースで目標の50%超となる50.19%の応募があった。買収総額は4037億円。パナソニックは16日に買い付け資金を払い込み、年内に子会社化を完了させる。両社の売上高の単純合計は約9兆円で国内最大手の日立製作所に並び、世界的にもゼネラル・エレクトリック(GE)などに次ぐ巨大家電グループが誕生する。
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三洋の主要株主である三井住友銀行、大和証券SMBC、米ゴールドマン・サックス(GS)が三洋株の50.14%を売却する契約をパナソニックと結んでいた。TOB期間中、市場価格がTOB価格(1株131円)を上回っていたため、契約分以外の一般の投資家などからの応募は0.05%にとどまった。

パナソニックは三洋が得意とする太陽電池やエコカー向けリチウムイオン電池といった環境関連事業を取り込んで相乗効果を上げ、新たな成長の柱とする狙い。一方、洗濯機などの「白物家電」をはじめとする重複事業を整理し、経営の効率化を進めることが今後の課題となる。(C)毎日新聞

TOB自体は、三洋電機の大株主の三井住友銀行、大和証券SMBC、ゴールど万サックスが三洋株の50.14%を売却する契約をパナソニックと結んでいたため、TOB自体が成立するのは当然視されていた。最終的にTOBの応募は計50.19%で、前記大株主以外は0.05%分しかない。これは、TOB期間中の株価がTOB価格より上回っていたためだ。逆に、より安いTOB価格で買った投資家がいたことが私には不可思議ではある。

先のブログ記事で書いたとおり、パナソニックのお目当ては三洋電機の太陽電池とリチウムイオン電池だ。太陽電池については、三洋電機の高い技術力による高変換効率のHIT太陽電池をパナソニックは手にすることができた。また、三洋電機が実用化中の薄膜型太陽電池や、恐らく研究開発中の未来型太陽電池の技術もパナソニックは手中に収めた。この技術をもとにパナソニックはより安い太陽電池を大量生産するだろう。またパナソニックの資本力で、いままでの三洋電機の研究開発費も増えると予想する。ただし競合する家電については、三洋電機は撤退を余儀なくされるだろう。

それはともかく、来年度(2010年度)の太陽電池シェアがどのようになっているのか、楽しみだ。

 
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