三洋電機の超薄型・高変換効率の新太陽電池


三洋電機の超薄型・高変換効率の新太陽電池

2009年09月21日

時事通信社サイト9月18日記事の三洋電機、世界最高水準の太陽電池を新開発=超薄型で高効率化を実現から。

三洋電機は18日、世界最高水準のエネルギー変換効率を誇り、超薄型の太陽電池を新たに開発したと発表した。数年以内に量産体制を整える方針。

新たに開発したのはエネルギーへの変換効率を22.8%にまで高めた太陽電池で、現在、世界最高を誇る同社製HIT太陽電池の23.0%に匹敵する。また、発電物質であるシリコンを減らすことで、厚さを従来の半分以下に当たる10分の1ミリ程度にまで抑えた。(C)時事通信社

このニュースは太陽光発電・太陽電池の分野で重要なニュースと思うが、朝日・毎日・読売・東京の各新聞サイトで検索して見つけることはできなかった。ニュースサイトでは唯一、この時事通信社サイトの記事があるのみである。実はこのニュースは東京新聞の紙面で読んだ。その内容はこの時事通信社の記事とほぼ同一だった。

このニュースの重要性は、シリコン型太陽電池で厚さを半分以下に減らしたにもかかわらず変換効率が22.8%と極めて高い変換効率の太陽電池、ということだ。この電池を開発したのは、HITタイプ太陽電池の三洋電機。ただこの新太陽電池はHIT型では無いようだ。ちなみにHIT型太陽電池とは、「単結晶シリコンとアモルファスシリコン薄膜とのハイブリッド太陽電池」であり、高い変換効率と高温でも変換効率の劣化の少ないことが大きな特徴だ。そのHITタイプに匹敵する高い変換効率を非HIT型太陽電池で実現したことが凄い。ちなみに通常のシリコンタイプの太陽電池の研究室レベルでの変換効率の上限は20数%と言われているので、実用製品としてはほぼ限界の変換効率、と言えよう。

それにしてもこの新太陽電池がどのようなタイプかが気になる。シリコン型であることは上記記事から確かなので、いわゆる薄膜シリコンタイプ、だろう。太陽光発電システムのメーカーによると
「三洋電機はHITのみならず、新日本石油と共同出資会社を設立して薄膜型の生産に参入の予定です。」
とあるので、この新太陽電池は新日本石油との共同開発製品である可能性が高い。

シリコンの高騰を受けてシリコンを多くは使用しないタイプの太陽電池の開発競争が世界レベルで行われているが、三洋電機はその競争に一歩抜きん出た、と考えられる。

 
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