電気で動く船


電気で動く船

2010年01月19日

このブログの1月17日記事「自動車運搬船に太陽光発電を搭載」で、商船三井が建造中の太陽光発電搭載の自動車運搬船について書いた。ただこの船の航行には電力は使用されない。太陽光発電を蓄電池に蓄え停泊中に船内電源として利用するのみである。今日の話題は、船の推力に電気を使用する話だ。朝日新聞サイトの1月18日記事「プラグイン、ハイブリッド…船にも電動化の動き」から一部を引用する。

電気自動車の普及が進むなか、船舶でも電動化の取り組みが始まった。リチウムイオン電池を使った「プラグイン船」や、電動モーターでエンジンの働きを助ける「ハイブリッド船」。いずれも実現すれば世界初となる、環境に優しい船だ。

IHIの子会社が開発中の「プラグイン船」はリチウムイオン電池を搭載、港に置いた充電器にコードを差し込んで充電する。モーターでプロペラを回して進む。ディーゼルエンジンを使わないので、航行中に二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物は出ない。

全長30メートル、旅客定員800人の旅客フェリーの製造を計画している。電池の容量は電気自動車の200~300倍。連続で70~80キロを航行できるという。電池の低価格化が進むとみられる2015年の実用化を目指す。
...
一方、三井造船は長距離の貨物船へのハイブリッドシステムを計画する。昨年秋、大阪大などと共同研究を開始。12年に設計を終える方針だ。現行の船に比べてCO2の50%排出削減を目標にする。

ディーゼルエンジンでモーターを回して進む。モーターは発電機の機能も備え、発電した電力を電池にためる。波が高い場合など大きな推進力が必要な時は、電池からモーターに電気を送って助ける。電気だけでの航行もできる。今後、塩に強い電池の仕様など技術面の課題に取り組む。(C)朝日新聞

車の世界ではハイブリッドカーは非常に普及しており、また電気自動車も普及が始まる段階だ。船の世界にもようやくその動きが出始めた。

IHIの子会社が開発中の船は「プラグイン船」。定員800人の旅客フェリーを計画している。電池容量は電気自動車の200~300倍というからかなりの容量だ。動力は電気のみで、モーターでスクリューを回す船だ。蓄電池はリチウムイオン電池で、港の充電器にコードを差し込んで充電する。フル充電で70~80キロを航行可能、とのことだ。この船はディーゼルエンジンは搭載しないので、航行中に二酸化炭素は発生しない大きなメリットがある。ただリチウムイオン電池はまだ高価なので、低価格が進む2015年の実用化が目標、とのことだ。

また三井造船は「ハイブリッド船」を計画。長距離の貨物船が対象。ハイブリッドカーと同様に、動力はディーゼルエンジンだが発電機の機能も持ち発電電力を蓄電する。車とは違い、大きな推進力が必要なときにモーターも回す。もちろんディーゼルを動かさずに電気だけで航行することも可能だ。この船は現行の船と比較して二酸化酸素50%減が目標、とのことだ。

これらの船は太陽光発電システムは搭載しないようだが、太陽光発電とは非常に相性の良い船なので、将来は太陽光発電システムも併設されることは間違いないだろう。

 
QLOOK ANALYTICS