スマートグリッドの規格を話し合うフォーラム


スマートグリッドの規格を話し合うフォーラム

2010年01月24日

1月14日の朝日新聞サイト記事”次世代送電網「スマートグリッド」 企業横断の研究会”から一部を引用する。

太陽光や風力など再生可能エネルギーの利用拡大に不可欠な次世代送電網「スマートグリッド」の実現を目指して、電力会社や電機メーカーなど二十数社が「スマートコミュニティ関連システムフォーラム」を設立した。国際的な開発競争で優位に立つための戦略を5月にもまとめる。
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フォーラムには経済産業省の呼びかけで、東京電力、日立製作所、トヨタ、パナソニック、NECなどが参加。効率的なシステムのあり方や、様々な機器をつなぐための規格などを検討。規格の国際標準化で主導権を握ることを目指す。(C)朝日新聞

このブログでも何回か取り上げた、スマートグリッドに関する話題だ。このスマートグリッドの実現を目指して関連会社が業種を超えた連携を図る「スマートコミュニティ関連システムフォーラム」を立ち上げた、という話題だ。このフォーラムの目的は、この記事によれば「効率的なシステムのあり方や、様々な機器をつなぐための規格などを検討」とあるが、さらに具体的なことが知りたい。

ネットを探すと、SankeiBizサイトの1月14日付記事「経産省 次世代送電網フォーラム 民間主導、国際規格めざす」にあった。以下、一部を引用する。

経済産業省は13日、エネルギーの需給調整をリアルタイムで行う次世代送電網「スマートグリッド(賢い送電網)」のあり方を話し合う、「スマートコミュニティ関連システムフォーラム」を立ち上げた。関連企業20社以上が参加し、蓄電池や家電など関係する規格と、その国際標準化について戦略を立てる。
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同フォーラムは、スマートグリッドを実現した社会(スマートコミュニティ)に不可欠な、蓄電池、電気自動車、双方向の通信機能で住宅への送配電をきめ細かく調整する次世代型電力計「スマートメーター」などのインフラについて、必要な要素を明確にし、相互に運用できる規格を検討する。

また、規格の国際標準化や、インフラを組み合わせた日本型システムの輸出、海外の関係機関との連携についても話し合う予定だ。

経産省で開かれた初会合には、東京電力などのエネルギー関連企業をはじめ、トヨタ、パナソニック、富士通、積水ハウスなど、業界の垣根を越えて24社が参加した。
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米国やEUが自国へ有利な規格の世界標準化を目指して活動を始めており、日本国内の体制を早急に整える必要がある。
...(C)SankeiBiz

なるほど、このフォーラムで話し合うことは次のとおりだ。
(1)蓄電池、電気自動車、双方向の通信機能で住宅への送配電をきめ細かく調整する次世代型電力計「スマートメーター」などのインフラについて、必要な要素を明確にし、相互に運用できる規格
(2)規格の国際標準化
(3)インフラを組み合わせた日本型システムの輸出
(4)海外の関係機関との連携
話し合う目玉は、(1)のスマートメーターだろう。これはインテリジェントな電力計で、CPUとソフトウェアを組み込み電力のきめ細かな調整を行うものだろう。

このスマートメーターの規格を早急に決め、この規格を世界で採用してもらうために海外で積極的に活動する、という流れになるだろう。

少し前まではスマートグリッドというと、マクロ的に地域毎に電力をやりとりする電力網の意味合いが強かったが、これは各家庭と他家庭や地域センターと相互に通信して電力を制御する、どちらかというとミクロ的な電力網だ。先のマクロ的なほうも日本では複数地域で実証実験が行われている。今日話題のミクロ的なスマートグリッドも、ITによる電力制御なので技術的には問題なく、規格さえ決めればすぐに開発し実証実験に移ることができるだろう。

 
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