総合商社の鈴与商事が倉庫屋根に太陽光パネルを設置し売電事業


商社が倉庫屋根に太陽光パネルを設置し売電事業

2011年07月06日

朝日新聞サイトの7月1日静岡版記事「鈴与が太陽光発電」から一部を引用する。

総合商社「鈴与商事」(静岡市清水区)は(6月)30日、太陽光発電システム卸売業の「新興マタイ」(長野県佐久市)をグループ会社化し、太陽光発電事業に本格的に取り組むと発表した。今秋から同発電システムの販売を始め、来秋からは自社の倉庫の屋上を活用しての発電・売電も手がける計画を明らかにした。

発電・売電計画は、清水区内だけで80棟ある鈴与商事の倉庫の屋根に太陽光パネルを取り付け、年間1千キロワット以上の電力を作り、中部電力に販売するというもの。80棟の中から、立地のいい20棟ほどを選ぶ。パネルの総面積は2万平方メートル以上になるという。

国会で審議中の「再生可能エネルギー特別措置法案」(再生可能エネルギーの買い取り義務づけ制度)の成立が前提だが、「成立する可能性は高いはずで、設置屋根の選定を進めたい」と同社。「自社倉庫の屋根で作った電気を売る試みは初めてかもしれず、PRしていきたい」としている。
...(C)朝日新聞

静岡市の総合商社「鈴与商事」が、倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置し年間約1千キロワットもの電力を電力会社に売電する、という計画が発表された。太陽光パネルの設置は条件の良い倉庫の屋根とし、総設置面積は約2万平方メートルにも及ぶ、とのことだ。

太陽光パネルの設置面積2万平方メートルで出力1000キロワット、とのことなので、計算をしてみる。通常の太陽光パネルの面積は1.5平方メートル程度なので、この倉庫に設置する太陽光パネルの1.5平方メートル当たりの出力は約0.075キロワットとなる。通常の単結晶シリコン型の太陽光パネルの出力は1.5平方メートルで0.2キロワット程度なので、この倉庫屋根設置の太陽光パネルは通常の4割程度の出力しかないことになる。上記の数字に誤りが無ければ、かなり変換効率が低い、しかし安価な太陽光電池による太陽光パネルを使用している、と思われる。もしかすると、印刷技術を使った薄膜系の太陽電池かもしれない。

この商社は、このプロジェクトにために長野県佐久市の太陽光発電システム卸売業の「新興マタイ」を子会社にした、とのこと。新興マタイとは不思議な社名だ。キリスト教を思い起こさせる社名だが、サイトを調べたら、マタイとは麻袋のことだった。その会社の創業は麻袋だったのだ。

引用記事中にもあるが、商社が売電目的で倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置するのは国内でほとんど最初の試みかもしれない。「再生可能エネルギー特別措置法案」が成立すれば、このような会社が増えることが予想される。

 
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