インドネシアで試験運用されるパナソニックの太陽光発電コンテナ


インドネシアのパナソニックの太陽光発電コンテナ

2011年04月26日

このブログの4月4日記事「太陽光コンテナをパナソニックが支援」で、太陽光パネルと蓄電池を備えたコンテナをパナソニックが被災地の南三陸町に寄贈したことを書いた。このコンテナは「ライフイノベーションコンテナ」という名称で、まだ試験段階で製品化はされておらず、3台あるコンテナ中の1台が寄贈された。今日の話題は残りの2台についてだ。アジアの経済情報サイトであるNNA.ASIAサイトの3月31日付のインドネシア情報記事「移動式太陽発電 世界初導入:パナソニック 2台を試験運用」から一部を引用する。

パナソニック・ゴーベル・インドネシアは30日、途上国・無電化地域向けに開発した太陽光発電装置「ライフイノベーションコンテナ」2台をインドネシアで試験運用すると発表した。インドネシア赤十字と協力して、2011年度(今年4月~12年3月)に実証実験を行う。世界にまだ3台しかなく、東日本大震災の被災地に贈った1台を除くと、世界初の運用となる。


ライフイノベーションコンテナは、三洋電機製の太陽光発電システム「HIT太陽電池」18台を備え付けており、48台の蓄電池との組み合わせで1日当たり平均6,000ワット時の発電が可能。季節を問わず1年を通じて発電が可能で、医療、教育、情報施設のほか、小売店舗などでの利用を想定している。

パナソニック・ゴーベル・インドネシアの菅沼一郎社長は、HIT太陽電池の特性である▽小面積で大容量の発電が可能な効率の高さ▽高温に強い▽軽い(業界平均より44%軽量)――を生かすため、インドネシアなど熱帯の国で使用できる移動可能なコンテナによるシステムを開発したと説明した。
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■販売も視野
菅沼社長は、世界に3台しか存在しないライフイノベーションコンテナの販売価格は明らかにしていないものの、「地方自治体などへの販売も視野に入れている」と語った。

ライフイノベーションコンテナは、初期投資額が高いため商業ベースに乗りにくいものの、電力供給が全くない地域のソリューションになると指摘。パナソニックが提案する発電から省エネ家電までのトータルコンセプトとして、ソーラーパネルや蓄電池単体だけでなく将来的にパッケージで販売する考えだ。
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なお、パナソニックは当初、ライフイノベーションコンテナの試験運用をインドネシアで2台、タンザニアで1台行う予定だったが、インドネシアに発送した後に東日本大震災が発生したため、タンザニア向けを予定していた1台を宮城県に寄贈した。今週から被災地の南三陸町で活用されるという。(C)NNA.ASIA

このコンテナの太陽光パネルは前回ブログでの私の想像どおり、子会社の三洋電機のHIT太陽電池だ。そのHIT太陽電池18台と、蓄電池48台から成るシステム、とのことだ。この蓄電池は当然リチウムイオン蓄電池だろう。

この製品についてのパナソニックのプレスリリース記事のインドネシアで「ライフイノベーションコンテナ」を試験運用によれば、1日の電力供給能力は平均6.7kWhとのことだ。パネルの設置場所はコンテナ屋根周辺のようで、それほど大きな発電量ではない。ただ、蓄電池の成果で、「日照がない日が3~4日続いても給電可能なシステム」であることは大きなメリットだ。

このシステムは、熱帯で使用できる移動可能なコンテナ、というコンセプトで作られた。従って、変換効率が高く高温でも効率の低下が少ないHIT太陽電池に向いた製品だろう。なお上記記事によれば、HIT太陽電池は業界平均より44%も軽量、とのことだ。これも移動可能な同システムに向いている、と言えよう。

それから上記引用記事によれば、このコンテナの価格は不明ではあるが相当高価らしい。以前のブログで私は400~500万円か、と予想したが、恐らく数千万円か。もっともパナソニックとしては、上記引用記事のとおり、周辺機器・家電を含めたトータルソリューションとして販売するようなので、このコンテナの単体価格は不明のままかもしれない。

 
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