印刷できる太陽光パネルなど、太陽光発電のアイデア商品


太陽光発電のアイデア商品

2012年01月13日

京都新聞サイトの1月3日記事「持ち運びや印刷 太陽光発電が多種多彩に」には、通常とは少々異なる、アイデアに溢れた太陽光発電関連製品が紹介されている。

持ち運びできる太陽光発電装置を販売するのはクリーンベンチャー21(京都市南区)。昨年3月の東日本大震災を受け、停電や燃料不足時でも野外で繰り返し活用できる発電システムとして製品化した。

最大出力13ワットの太陽電池パネルのモジュール(複合部品)と蓄電池のセットで、フル充電時でノートパソコンを12時間、携帯電話なら30時間使用できるという。「被災時やアウトドアのレジャーなどにも活用できる」とアピールしている。(C)京都新聞

持ち運びできる太陽光パネルと蓄電池がセットになった製品だ。このような外観。このタイプの商品は、昨年の震災後に脚光を浴び、大きくマーケットが広がった。しかし太陽光パネル・蓄電池の能力が低く、ノートパソコンの使用や携帯電話の充電程度にしか使えない。上記製品もそうだ。大出力にすると今度は価格が非常に高くなるのが難点で、それが解決されればさらに伸びる商品だろう。

テントメーカーの太陽工業(大阪市)は、多結晶シリコン太陽電池のガラス表面にセラミックインクで印刷する技術を開発し、看板の機能を持たせた。印刷部分は細かいドット柄にしており、非着色部分で発電する。白、青、黄など7色あり、印刷後に焼き付け処理するため耐久性もあるという。

パネル1枚(約1・5メートル×約1メートル)の最大出力は168ワット。印刷しない場合よりは16%落ちるが、店舗や施設の看板、装飾など幅広い用途に活用できるという。同社は「発電と同時に対外的に環境への取り組みもアピールできて一石二鳥」(広報担当)としている。(C)京都新聞

カラフルな太陽電池といえば色素増感太陽電池があるが、現段階では効率が大分低く、あまり実用できてはない。引用記事では、色素増感太陽電池ではなく、多結晶シリコン太陽電池パネルのガラス表面に印刷・焼付けするというユニークなアイデアだ。インクはセラミックインクで印刷後に焼付けするため耐久性もある、とのこと。多結晶シリコン太陽電池パネルは発電効率は単結晶型より若干落ちるが価格の優位性で中国製を中心に人気の太陽光パネルだ。もちろん印刷されていない部分で太陽光発電されるので、印刷すると効率は落ちる。しかし宣伝効果はかなりあるだろう。これを開発したのがテントメーカーということが実に面白い。

光学フィルターメーカーのフジプレアム(兵庫県姫路市)は、太陽の動きに合わせてパネルの向きが変わる太陽光発電システムを開発した。太陽の軌道を計算して入力し、自動で稼働させる仕組みで、積算発電量は同社の固定型に比べ約1・5倍になるという。

昨年11月から島根県大田市のイチゴ農家に設置し、市と共同で実証実験をしている。東日本大震災の被災地にもシステムを寄贈する予定にしている。(C)京都新聞

この話題は、太陽追尾型の太陽光発電システムだ。予め太陽の位置を入力しておき、自動で太陽を追尾する仕組みだ。太陽の位置情報は、恐らく月ごとか季節ごとのデータが入力されているのだろう。この結果、通常の固定の太陽光発電システムに比べて、発電量は1.5倍になる、とのことだ。しかし日照の少ない冬は1.5倍にはならないと思われるがどうだろうか。また、追尾の装置は結構高価になると思われる。狭小地での利用が主用途のシステムと考えられる。

大手メーカーも昨年夏以降、京セラや三菱電機がパネル面を黒に統一して屋根や街並みの景観になじむ改良製品を発売するなど、きめ細かなニーズ対応を進めている。(C)京都新聞

中小会社が知恵を絞って以上のようなアイデア商品を出している。大メーカーもそれに倣い、たとえば景観になじむ色の太陽光パネルを開発する、などしているとのことだ。

 
QLOOK ANALYTICS