折りたたみ式太陽光発電パネルの電源装置は卓上サイズ


折りたたみ式太陽光発電パネルの電源装置

2011年05月26日

震災後、太陽光パネルを備えて移動可能な電源装置に注目が集まっている。このブログでも、直近の10回中に2回も書いている。「太陽光発電と蓄電池の電源装置」と「水に強い太陽光発電による電源装置」だ。今日もそれに類する、かつさらに簡便な装置の話題だ。読売新聞サイトの5月23日記事「卓上サイズの太陽光発電/蓄電システム」から。

「Mobile Solar電力供給システム」

KFE JAPANは、卓上サイズの折りたたみ式太陽光発電/蓄電システム「Mobile Solar電力供給システム」を、6月1日に発売する。価格は15万7500円。

「Mobile Solar電力供給システム」は、工事が不要で自動車などで持ち運びできる小型太陽光パネルと蓄電池のセット。太陽光モジュールには、サイズ 554×479mm、出力30Wの結晶シリコン太陽電池を2枚使用する。蓄電池は太陽光発電専用で、公称電圧12V、定格容量15Ah、期待寿命3年。サイズは、幅約120×高さ210×奥行き250mm。

最大点灯時間は、20WのLED灯で9時間。蓄電池100%充電所要時間は約1日。(C)読売新聞

この装置は、卓上サイズの折りたたみ式の太陽光発電・蓄電システムだ。画像のとおり、まさに折りたたみ式の太陽光パネル2枚だ。

販売するKFE JAPANのホームページ中のプレスリリースによると、この太陽光パネルは"単(多)結晶シリコン太陽電池"とのこと。単結晶?多結晶?どちらなのか不明だ。そのシリコン型太陽電池は、サイズは 554mm×479mmで出力は30W。それを2枚使用しているので、出力は60Wだ。

ちょっと計算をしてみよう。太陽光パネル1枚の面積を計算すると、約0.265平方メートル。もし標準的な単結晶シリコン型太陽電池なら、約1.5平方メートルで出力は約200ワットなので、この製品の太陽光パネルが単結晶と仮定して計算すると出力は約35ワットとなるはずだ。しかし実際には出力は30ワットなので、単結晶と仮定したときの約85%の出力となる。多結晶ならもう少し数字は悪いと思うので、結局この製品の太陽電池が単結晶か多結晶シリコンかはよくわからない。

この製品には通常の12V蓄電池が付いている。上記引用やプレスリリースを読んでも書かれていないことがある。それは、この装置で100ボルト出力が可能か、ということだ。システム構成を見るとインバータは無いので、12ボルト出力のみである。事実、会社からリンクされている日経記事には、別途変換装置(つまりインバータ)が必要である、と書いてある。このような重要なことはしっかりプレスリリースに書くべきだろう。

 
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