2011年10月、中国地方の太陽光発電の出力合計が風力発電の出力合計を上回った。


太陽光発電と風力発電

2012年01月11日

中国新聞サイトの1月7日記事「太陽光、発電量で風力上回る」から一部を引用する。

中国地方にある太陽光発電の出力の合計が風力発電を上回った。法制度の後押しもあり、住宅や事業所で導入が急増。各地で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の計画も浮上している。風力は稼働率などが課題とされて新設が伸びず、自然エネルギーの主役が入れ替わった形だ。

中国電力の電力購入契約によると、住宅や企業、公共施設などにある太陽光発電設備の出力は2011年10月末で計34万3千キロワットと、3月末より19・9%増えた。風力は30万キロワットのままで、現時点で増える予定はないという。

太陽光の普及は、09年11月に始まった余剰電力の買い取り制度が追い風になっている。出力の増加は月当たり8千キロワット余り。12月に稼働した中電の福山太陽光発電所(福山市)が毎月三つ近くできるペースとなっている。

12年7月には、太陽光などの電力の全量買い取りを電力会社に義務付ける再生エネルギー特別措置法が施行。メガソーラーをつくる動きがさらに広がる。
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一方、風力は11年3月まで太陽光を上回っていたが、稼働率の低迷、維持費用の増加などの課題も表面化。事業者が新設に慎重姿勢を強めている。(C)中国新聞

中国地方の太陽光発電の出力合計が風力発電の出力合計を上回った、というニュースだ。上回ったのは昨年2011年10月末現在。グラフを見るとわかりやすい。

太陽光発電は伸びが著しく、昨年(2011年)3月末と比べると10月末は約20%の増加となったが、風力発電は変化無し、とのことだ。3月末から10月末まで、太陽光発電の出力の増加は毎月当たり8千キロワットと、これはかなり立派な数値だ。記事にもあるが、一般的なメガソーラーが月に3つづつ増えてゆく、というようにたとえることができる。

風力発電が伸びない理由は、記事では、稼働率の低迷・維持費用の増加を主な理由にしている。「稼働率の低迷」ということは、中国地方は強風があまり吹かない土地なのだろうか。また「維持費用の増加」については、他地方の風力発電だが落雷で火災が発生しその部品の交換に多額の費用がかかる話を聞いたこともある。

しかし伸びない理由はそれだけではなく、風車の風切音の騒音問題に対する地元住民の反対運動もあると思われる。ただそれはそれほど大きな理由ではなく、次のように考える。

今年半ばからの再生エネルギーの全量買取制度発足へ向けて様々な自然エネルギーを利用する発電ビジネスへの一般企業の参入が相次いでいるが、風力発電が低迷しているということは、風力発電が企業にとって魅力が無い、ということだろう。その大きな理由は、太陽光発電は価格が急速にかつ大幅に下落しているのに対し、風力発電は全くそうではないことも大きな理由と思う。

ただ私としては、再生エネルギーが太陽光発電に偏ってしまうことは将来何らかのリスクを発生させると思う。例えば、強力な太陽フレアが発生して大規模なCMEが地球を襲ったら、太陽光パネルは多大な損害を被るのではないだろうか。このブログは太陽光発電がメインテーマではあるが、やはり太陽光に偏るのではなく多種多様な再生エネルギーが望ましい。

 
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