2020年の太陽電池マーケット予測


2020年の太陽電池マーケット予測

2009年09月29日

共同通信社のニュースサイトである47ニュースサイト9月28日記事「太陽電池の世界市場10兆円 20年に、富士経済予測」から。

太陽電池の世界市場が2020年に08年の5倍に当たる10兆6千億円規模に拡大するとの予測を、調査会社の富士経済が28日までにまとめた。

地球温暖化対策で太陽光発電が注目される中、電池の低価格化や、各国での設置時の優遇措置導入などにより、今後も需要が喚起されるとみられるため。太陽電池が世界経済を引っ張る新産業に成長していきそうだ。

主な電池種類別でみると、最も普及している結晶シリコン太陽電池が08年の3・7倍の約6兆8500億円に拡大する。原料使用量を抑え、コスト面で強みがある薄膜シリコン太陽電池は15・5倍の約1兆9810億円。シリコンを使用しないことで原料不足の懸念を取り除き、将来主流になるとの見方もあるCIS太陽電池は62・5倍の約1兆1千億円に増えるという。

課題とされる発電コストについては、15年までに原子力や火力発電など既存の系統電力と競争可能な水準まで低減され、新興国、発展途上国でも導入が拡大。20年には、エネルギー効率が高い太陽電池が登場し、多くの応用製品が開発されると予想している。(C)共同通信

調査会社の富士経済の太陽電池に関する調査結果の記事だ。約10年(とちょっと)後の太陽電池の世界市場は、2008年の5倍相当の10兆6千億円規模との予測だ。あと10年で5倍に膨れ上がるマーケットは世の中そんなにあるものではない。凄い成長を予測している。

そして面白いのは、タイプ別の太陽電池の予測。結晶シリコンタイプの太陽電池は2008年の3.7倍の予測、ということは他のタイプに比べれば伸びない、ということだ。シリコンの高騰・無駄な量の使用の結晶シリコンタイプのこの予測は当然だろう。

そして薄膜シリコンは、なんと15.5倍。シリコン資源の有効利用の観点からこの伸びは当然の予測だろう。

また面白いのは、CISタイプ。これは、現在の生産量が少ないこともあるが62.5倍との予測だ。これは将来、CISタイプが主流になる、との観点に立った予測だ。ちなみにCIS型太陽電池は、銅・インジウム・セレンの化合物による太陽電池で、数μmの厚さで良いこと、変換効率が高いこと、劣化がないことが特徴だ。

そしてこの引用記事の最後の「20年には、エネルギー効率が高い太陽電池が登場し、多くの応用製品が開発される」だが、この新型太陽電池は、量子ドットと言われるタイプだろう。この量子ドット型太陽電池は、理論的には変換効率が60%にも達すると言われている。現在、どの程度まで技術開発が進んでいるのか、興味のあるところだ。

 
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