クローバー型鏡による集光の太陽熱発電


クローバー型鏡の太陽熱発電

2010年05月15日

太陽熱発電は日本では全く人気がない。このブログの2月1日記事「北杜市に30年ぶりの太陽熱発電施設」のとおり、北杜市に建設される太陽熱発電施設はなんと日本では30年ぶりなのだ。ただこの太陽熱発電施設は規模が大きく、最終的には出力10メガワットまで達する予定とのことだ。今日の話題はその太陽熱発電だ。朝日新聞サイトの5月14日記事「ずらりクローバー、キラリ太陽光 集光装置の実験開始」から。

空き地にズラリと並んだ輝く四つ葉のクローバー。太陽光を鏡で集めた熱エネルギーを利用しようと、精密光学機器メーカー三鷹光器(東京都三鷹市)が、同市などと協力して設置した実験装置だ。クローバーのように見えるのは直径50センチの凹面鏡4枚を組み合わせた反射鏡で、70台が高さ10メートルのタワーに光を集めている。

同社によると、タワーの集光部は約1500度に達し、50キロワット程度の発電が可能という。反射鏡はセンサーで太陽を追尾して効率的に光を集めるので、一般的な太陽光発電よりも4~5倍効率がよいという。また、反射鏡の間にすき間があるため、地面を覆いきってしまうソーラーパネルに比べ、地面に光が当たり、生態系への影響が少ないという。 (C)朝日新聞

非常にユニークな太陽熱発電だ。太陽光を反射する鏡がクローバーのような4枚の鏡(直径50cmの凹面鏡)なのだ。この反射鏡70台で高さ10メートルのタワー中央に光を集める。その結果、タワー中央の光の集まる部分は1500度にも達する。その熱で火力発電のようにタービンを回し発電する。その出力は50キロワット、とのことだ。

出力50キロワットは、太陽熱発電としては大きくは無い。ただ太陽光発電と比較すると、出力50キロワットのための設置面積を考えると最低でも20メートル四方の設置面積が必要なので、太陽熱発電のほうが有利だ。

またこのクローバー型凹面鏡は、通常の太陽熱発電の鏡や太陽光発電のように地表をすべて覆うことがないので、生態系への影響が少ない。これは特筆すべき特徴だろう。

なお太陽熱発電は光を集めるだけではなく、火力発電所と同様なタービンが必要になる。これを考慮すると、太陽熱発電は大規模であるほど採算が取れる、ということになるだろう。とはいえ、かつ小規模太陽熱発電所なら、今回の方式は非常に優れている。

 
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