高性能な蓄電池の研究開発を国家成長戦略に


高性能な蓄電池の研究開発

2010年05月19日

読売新聞サイトの5月18日記事”蓄電池「寿命4倍・国際標準」…成長戦略に明記”から一部を引用する。

経済産業省は17日、太陽光で発電した電気をためておく蓄電池を住宅やオフィスビルに普及させるため、2030年までに寿命を現在の4倍の20年に延ばし、製造コストを10%程度に引き下げる戦略目標を明らかにした。

官民一体で研究開発体制を作り、規格の国際標準化を目指す。政府が6月にまとめる新成長戦略に盛り込む。
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蓄電池は携帯電話やパソコン、電気自動車などに使われているニッケル水素電池やリチウムイオン電池が知られているが、小型化と大容量化をさらに進める必要がある。
...研究開発では、リチウム以外の新素材による技術革新や、原材料のレアメタル(希少金属)の安定確保にも取り組む。(C)読売新聞

二酸化炭素削減のため太陽光発電が推奨され導入が進展している昨今だが、太陽光発電には日照により発電量が増減する欠点がある。その欠点を補う一つの方法が、送電網の送電をきめ細かくソフトウェアでコントロールして太陽光発電量が減った地区に他から送電する、という方法だ。これよりもっと狭い地域での対応方法が、蓄電池だ。この蓄電池使用にもいろいろ考え方があり、家屋や地区に蓄電池を設置する方法や、電気自動車の蓄電池を利用する方法もある。

この目的の蓄電池としては、最近ではニッケル水素電池やリチウムイオン電池が一般的になりつつあるが、さらに小型化と大容量化が必要だ。また、レアメタルをできるだけ使用しない、新素材による高性能蓄電池の登場も待たれる。

このような未来型の蓄電池の開発を国家戦略の目標とした。経済産業省が発表した目標は、「蓄電池の寿命を4倍の20年とし製造コストを10%下げる」であり、これを「2030年までに実現する」だ。

具体的には、官民一体で研究開発体制を作ることだ。ということは、関連企業に潤沢な研究補助金が供与されるはずだ。国家としての戦略目標なので、かなりの研究資金が注ぎ込まれることは容易に想像できる。私は原則として大企業への高額補助金には反対なのだが、このような未来技術の開発のために国が資金を提供することは必要なこと、と考えている。成果に期待したい。

 
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