日本の太陽光追尾装置+ガリウム砒素型太陽電池の例


日本の太陽光追尾装置+ガリウム砒素型太陽電池の例

2009年10月18日

このブログの前回の記事台湾の集光型太陽光発電システムで、ガリウム砒素型太陽電池と太陽光追尾装置について書いた。これは台湾の話題だった。これについて調べたところ、なんと同じ組み合わせ、ガリウム砒素型太陽電池と太陽光追尾装置の日本の太陽光発電システムの記事を見つけた。ただし、かなり古く昨年2008年7月15日の記事だが、この組み合わせの日本での例は珍しいため引用する。千葉日報サイトの記事「太陽光を追尾して発電 大同特殊鋼が実証実験」から。

大同特殊鋼(名古屋市)は15日、発電効率が非常に高い新型太陽光発電の実証実験を、来年度から愛知県常滑市で始めると発表した。高性能の太陽電池を使用、ヒマワリのように発電パネルを常に太陽の方向に自動で向ける「太陽光追尾装置」を導入する。

通常のシリコン製太陽電池に比べ、約1・6倍の発電効率を実現できるという。

実験施設は常滑市内に約1億円で建設。出力は30キロワットで、発電した電気は同市内の下水処理場に供給。実験は4年間で発電性能などを検証する。

新型の太陽光発電は、電池パネルの原料にガリウムやヒ素などを組み合わせた「化合物半導体」を利用。特殊なレンズで太陽光を集める「集光式」の仕組みを採用している。太陽光の追尾装置を使うことでさらに発電効率を高められる。

大同特殊鋼はエネルギーを大量消費する素材産業の立場から新エネルギーの研究を続けており、担当者は「太陽光発電の将来性は大きい」と話している。 (C)千葉日報

この引用記事では「通常のシリコン製太陽電池に比べ、約1・6倍の発電効率を実現できる」とあるが、太陽光追尾装置の効果が通常の1.6倍なのか、太陽光追尾装置+ガリウム砒素型太陽電池の効率が1.6倍なのかが不明瞭だ。記事の日本語的には前者だが、記事を全部読むと後者、太陽光追尾装置+ガリウム砒素型太陽電池の効率が1.6倍のように思う。

そして台湾の例と比較し、集光型太陽電池を使用している点まで同じだ。つまりどちらも、太陽光追尾装置+ガリウム砒素型太陽電池+集光型太陽電池という、大変珍しいシステムなのだ。ただし変換効率は、台湾の2~3倍に比較して、この日本での例は1.6倍と、少々低い。時期的には、日本が昨年、台湾が今年なので、台湾は進化したシステムなのかもしれない。

 
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