台湾の集光型太陽光発電システム


台湾の集光型太陽光発電システム

2009年10月16日

今日は台湾の話題だ。アジアビジネス情報のNNA.ASIAサイトの10月14日記事「台中港で初の民営太陽光発電所」から。

太陽光発電システムインテグレーターの亜飛緑能(YFGE)が、台湾初の民営太陽光発電所の建設・運営に乗り出す。集光型で総発電能力は60メガワット(MW)。台中港電力専業区(台中県清水鎮)で、約74ヘクタールの用地を借りて建設する。総投資額は124億台湾元。2010年までの着工を目指す。
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工期は3期に分ける。各期とも発電能力は20MWで、第1期の費用は44億7,000万元を見込む。経済部の認可取得後に銀行から26億7,400万元の融資を受ける考え。

実現に当たっては、集光型太陽電池メーカーの瀚リツ能源科技(コンパウンド・ソーラー、リツは日の下に立)と戦略提携する。将来は瀚リツの生産するモジュールと最先端ソーラートラッカー(太陽光追尾装置)が付いた発電システムを導入する。これにより、発電効率は2~3倍上がるという。
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集光型太陽電池はガリウムヒ素を主な材料とする。ガリウムヒ素には耐熱や抗放射線といった特性があり、宇宙空間での発電などに用いられている。
...(C)NNA

集光型太陽電池と太陽追尾装置を使用する、少々珍しい太陽光発電システムだ。日本ではほとんど存在しないシステムだろう。太陽光を鏡で反射させて光を集め、集めた場所に太陽電池を設置する。太陽電池は高温になるため、ガリウム砒素タイプの太陽電池を使用する。このタイプの太陽電池は、高温に強いことと変換効率の高さが特徴だ。この太陽電池と太陽追尾装置を合わせると、発電効率は通常の2~3倍に上がる、というから大変な効率アップだ。もちろんガリウム砒素タイプの太陽電池は非常に高価だが、それに見合う発電量が得られる、ということだろう。

このシステムは、最終的に発電能力60メガワットのメガソーラー発電所となる計画。1期に20メガワットづつ構築し、計3期で完成の予定、とのことだ。

集光型にすると太陽電池設置面積が少なくて済む。つまり太陽光パネルの数は少なくて良い。逆に、今回のガリウム砒素タイプ太陽電池のように高価な太陽電池の場合には、パネルの数を少なくする必要があるため、集光型が有利だ。そして集光を効率良くするには、太陽光追尾装置が必須となる。

このタイプのシステムが日本にもできないものか。土地の狭い日本には向いたシステムと思う。

 
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