東京ガスのスマートエネルギーネットワーク


東京ガスのスマートエネルギーネットワーク

2010年01月15日

少し古いが昨年末12月3日付のSankeiBizサイト記事「東京ガス 自然エネ×コージェネ活用 芝浦再開発で導入 実用化加速」から一部を引用する。

東京ガスは、太陽光発電やバイオマスなどの分散型の新エネルギーと天然ガスのコージェネレーション(熱電併給)システムを組み合わせ、省エネと二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に減らす「スマートエネルギーネットワーク」を実用化する。第一弾として2016年度の竣工を目指すJR田町駅東口開発(芝浦再開発)に導入し、ガス、電力、熱の最適なエネルギーを供給する。
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芝浦再開発は、三井不動産、三菱地所との共同開発を予定している。オフィスビル、店舗などで構成される複合施設で、敷地面積は約2万8000平方メートルの規模がある。

複数のビルの地域冷暖房プラントを連結して、最新の高効率機器を導入した単体のビルに比べて10%超の省エネと、25%のCO2排出削減を目指す。

熱供給能力は2万4000~2万8000キロワットで、コジェネシステム(4000~5000キロワット)、燃料電池(100~300キロワット)などを導入し、太陽光や太陽熱エネルギーなどの再生可能エネルギーも利用する。

東京ガスは同横浜研究所(横浜市鶴見区)で、2006年から「スマートエネルギーネットワーク」の実証試験をスタートしている。今後は、国の補助金を活用したフィールド実証試験や、既存のオフィスビルや商業施設を含めた再開発地区にも応用する考えだ。

東京都の築地市場が移転する予定の豊洲地区(江東区)の東京ガス所有地の再開発でも、低炭素社会を実現する「スマートエネルギーネットワーク」による街づくりを検討する。

豊洲再開発は、二酸化炭素を排出しない水素エネルギーの活用も検討し、エネルギープラントの投資額は100億円を超える規模になる見通しだ。
...(C)SankeiBiz

東京ガスの「スマートエネルギーネットワーク」が今日の話題だ。「スマートエネルギーネットワーク」の概要については東京ガスのスマートエネル ギーネットワークの構築がわかりやすい。

新エネルギーを補完するシステムづくり

環境性に優れているものの不安定なのが分散型の新エネルギーの弱点。それを電力・都市ガスといった大規模ネットワークが補完しながら、エネルギー供給構造の転換を進めていくのがスマートエネルギーネットワークの考え方で、欧州を中心に研究が進んでいます。

新エネルギーを最大限に取り込みながら、電力のネットワークだけでなく、熱のネットワークも含めた最適制御のためのITインフラも構築し、分散型発電と、大規模発電の調和を図っていきます。(C)東京ガス

要点は2つ。ひとつは、不安定供給の自然エネルギーを他のエネルギーで補完する仕組みであること。もうひとつは、電力だけでなく熱のネットワークも含めたシステムであることだ。この特徴は、電力網をITを利用して制御するスマートグリッドとは異なる。共通点はITを利用した制御システムであることだが。

上記の東京ガスのホームページ下に概念図はあるが、他のページのスマートエネルギーネットワーク拡大図はさらに詳細だ。太陽光発電や風力発電の不安定さを補うものは燃料電池だ。その燃料電池のための水素ガスの供給のための水素ステーションと水素供給ネットワークがこのシステムにおいては重要な意味を持つ。この拡大図を見ると、多様なエネルギーが対象のエネルギーネットワークであることがわかる。電力オンリーのスマートグリッドとは大違いだ。このようなエネルギーネットワークがヨーロッパにおいて研究が進んでいることは理解できる。

さて、東京ガスはこの「スマートエネルギーネットワーク」の実証実験を2006年から江東区豊洲地区の社有地で行っている。このためのエネルギープラントの投資額は100億円に達する、とのこと。

また「スマートエネルギーネットワーク」実用化の第一弾として、2016年竣工予定のJR田町駅東口開発(芝浦再開発)に導入する。

東京ガスは単なるガス会社から総合エネルギー企業への脱皮を図っているようだ。

 
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