都留市の小規模な水力発電は出力19キロワット


都留市の小規模な水力発電

2010年05月25日

このブログのメインテーマは太陽光発電だが、風力発電や水力発電などの自然エネルギーによる発電も時々話題にしている。今日は水力発電の話題だ。朝日新聞サイト山梨版の5月25日記事「都留市の小水力発電所 2号機完成」から一部を引用する。

■環境の街、より「元気」に

小さな川の水流で発電を進めている都留市で発電所2号機にあたる「元気くん2号」が完成し、24日に完成式が開かれた。...

元気くん2号は市街地を流れる家中(か・ちゅう)川の同市中央1丁目地点に設置。直径3メートルの水車による発電能力は毎時19キロワットで、約400メートル上流の市役所(同市上谷1丁目)前で動く1号とほぼ同じ。2基がつくる電気によって市役所が使う電気の3~4割をまかなうことにしている。

建設費は6200万円。1号稼働後の08年に国は「小規模水力発電」を新エネルギーのひとつとして位置づけており、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成を受けた。「つるのおんがえし債」と名づけて住民から募った公募債2360万円も投入した。
...(C)朝日新聞

山梨県都留市が設置した小規模水力発電所の第2号機の話題だ。この水力発電機は直径3メートルの水車で発電し、その発電能力は毎時19キロワット、とのこと。この水力発電所の画像のとおり、狭い川幅に目一杯に水車が設置されている。その落差は3.5メートルとのことだ。

ここで、この水力発電機の出力19キロワットが太陽光発電ならどのくらいの出力規模なのかを計算する。水力発電の良いところは年間を通して安定した出力が確保できることだ。毎時19キロワットなので、年間の発電量は
19キロワット×24時間×365日 = 166,440キロワット時 ≒ 166メガワット時
となる。この発電量を確保するための太陽光発電システムは、約166キロワットの出力のシステムとなる。出力19キロワットの水力発電と出力166キロワットの太陽光発電が年間発電量が等しい、ということになる。太陽光発電は夜間は発電しないし、朝夕・曇天・雨天時の発電はかなり低いので、このような結果となる。それにしても太陽光発電の効率の悪さが目に付く数字だ。

この水力発電所の設置費用は6200万円、とのこと。出力は19キロワットだから1キロワット当りの設置単価は割り算すると約326万円となる。1キロワットあたりの設置単価が50~70万円の太陽光発電とは土俵が違うので比較はできない。もし太陽光発電なら同一発電量を得るために166キロワット出力のシステムとなりその場合の設置費用は安くみても166キロワット×50万円=8300万円となるのだ。年間発電量で考えると、水力発電のほうがかなり安く設置できる、という結果となる。

水力発電の欠点は、魚の遡上ができなくなること、下る魚が水車に巻き込まれて死亡・負傷することか。これが克服できれば、水力は自然エネルギーによる電力のなかではコストパフォーマンスのよいエネルギーとなる。

 
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