中部電力は低周波騒音で風力発電の設置を断念


低周波騒音で風力発電の設置断念

2010年03月29日

今日は風力発電の話題。毎日新聞サイト3月25日記事「中電:愛知・静岡県境、風力発電計画を白紙撤回へ」から。

中部電力は24日、愛知・静岡県境に風力発電施設を建設する計画を中断すると発表した。騒音懸念などで地元住民の理解が得られなかったためで、事実上の白紙撤回となる。中電が、建設予定地まで決めていた風力や太陽光発電計画をやめるのは初めて。

計画は06年11月に決定。愛知県豊橋市と静岡県湖西市にまたがる海岸沿いに風力施設を13基設置し、12年度から一般家庭約1万7800戸分をまかなえる6400万キロワット時を発電する予定だった。(C)毎日新聞

中部電力は計画していた風力発電13基の建設を住民の反対で断念した、というニュースだ。設置予定場所は愛知県から静岡県にまたがる海岸沿い。出力は合計6400万キロワット、ということは、64ギガワット!!。風力発電は太陽光発電に比べて規模が大きい。

このブログで何回か話題にしているとおり、風力発電には低周波騒音とバードストライクの2つの問題がある。今回はその低周波騒音に対する地元の反対で計画が頓挫した、というわけだ。

その風力発電による低周波騒音についての最近の話題では、3月13日付の毎日新聞サイト静岡版記事「東伊豆の風力発電施設:風車で健康被害、因果関係認めず 公害調整委で会社側 /静岡」がある。

東伊豆町奈良本にある民間の風力発電施設をめぐり、近くの住民が「風車の出す低周波音で健康を害した」として因果関係の認定を求める原因裁定の第1回審問が12日、公害等調整委員会(東京都千代田区)であった。風力発電の低周波音をめぐって同委員会が開かれるのは初めて。
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申請書などによると、同地区の尾根沿いで08年1月から、風力発電機10基(支柱の高さ約65メートル)が稼働。350~800メートル離れた住民に頭痛やめまいなどの症状が出たと主張している。

初審問で住民側は「風車が停止したときには体調が戻った」と陳述。会社側は、周辺で調べた音に関するデータなどを提出し「低周波音と健康被害の因果関係は認められない」と主張した。裁定委員は5月以降、現地で調査や裁定を行う予定。(C)毎日新聞

低周波騒音は被害の立証が難しいようで、工場の騒音などで全国で訴訟になっている。この引用記事では、風力発電10基から350~800メートル離れた住民に健康被害が出ているようだ。

やはりヨーロッパのように、低周波騒音を避けるには風力発電施設は海上に設置するしかない。それでもバードストライク問題は解決しないが。

 
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