柳井市役所に設置された太陽光発電システムは極めて高価


柳井市役所の太陽光発電

2010年04月15日

市役所に太陽光発電設備を設置した話題は最近良く聞く。毎日新聞山口版の4月15日記事「柳井市:市役所に太陽光発電 CO2の排出削減、省エネ蛍光灯も導入 /山口」から。

地球温暖化防止への取り組みの一環として、柳井市は市役所屋上に太陽光発電システムを設置、省エネ型の蛍光灯の導入と合わせ年間のCO2排出量の削減を目指している。

14日に公開された太陽光発電システムは、縦99センチ、横150センチのパネルが39枚並ぶ。年間4500キロワット時の発電を想定。さらに省エネ型の蛍光灯を83カ所に設置することで年間4700キロワット時の電力削減を見越す。市役所の年間電力使用量は64万1160キロワット時で、両方合わせると約1・4%の削減。市役所の年間CO2排出量は480トンで、太陽光発電と蛍光灯を合わせた削減量は約5・15トンで約1%に当たる。電気代は約1346万円が約20万円減る。

導入費用は1470万円で、全額を県の補助金や国の交付金でまかなった。井原健太郎市長は「CO2の削減量は1%だが、小さなことを積み重ねることが大事だ」と話している。(C)毎日新聞

市役所の屋上に太陽光発電システムを設置したのは山口県柳井市。0.99m×1.5mのサイズの太陽光パネルを39枚設置した、とのことだ。1枚のパネル面積は、掛け算すると1.485平方メートルなので、一般的な太陽光発電パネルだ。このサイズのパネルの出力は通常0.2キロワットなので、39枚のパネルで 0.2キロワット×39枚 = 7.8キロワットの出力であるとの見等が付く。この出力は通常の住宅の約2軒分の出力といえる。引用記事には出力は書いていないので、とりあえず出力は7.8キロワットと想定する。

出力が7.8キロワットなら、年間発電量は約8000キロワット時と予想できる。ところが引用記事によると、年間発電量は4500キロワット時とのこと。これは想定の発電量の約半分だ。このことから、設置された太陽光パネルは通常のシリコン結晶型ではない、ということがわかる。価格は安いが能力が低いシリコン薄膜型だろうか。

逆に、年間発電量が4500キロワット時とのことから、このシステムの出力は約4.5キロワット程度と想像できる。

さてさてここからお金の計算。今回の事業は、太陽光発電システムの設置だけではなく、省エネ型蛍光灯を83箇所に設置した、とのことだ。この両方の事業費は1470万円、とのことだ。

太陽光発電システムの設置費用は、高めに1キロワットあたり80万円としたとき、出力想定は4.5キロワットだから想定費用は掛け算して360万円だ。省エネ型蛍光については、1箇所が何本かはわからないが、1箇所2万円として83箇所だから掛け算して166万円。両方を加算すると526万円だ。ところが事業費は1470万円で、これは全額、県や国の補助金、つまり税金だ。民間なら500数十万円でできる事業を、税金を使って約1500万円もかけている。この担当業者は大もうけしたことだろう。納税者として、強い怒りを感じる。

 
QLOOK ANALYTICS